『激しい雨』

ボブディランの『激しい雨』というライブアルバムを買った。このアルバムは1976年に発売されている。ボブディランが35歳くらいの時のアルバムか。『激しい雨』というタイトルは野外ライブで雨が降り、『はげしい雨が降る』が演奏されたことから付けられたらしい。テレビ収録されていたらしく、そこには『はげしい雨が降る』やこのアルバムに収録されていない曲が流れたらしい。ちなみに『激しい雨』のアルバムには『はげしい雨が降る』が入っていない。いや、このタイトルならせめて『はげしい雨が降る』を入れてくれ!

それでアルバムを2周くらい聴いたわけだが、相変わらずボブディランと言った感じだ。鬱でヘロヘロの頭で聴いているので、特に傾聴できるわけでもなく、歌詞を見ても何も頭に入ってこない。ただもう歌詞なんてどうでもいいのだ。曲が聴ければそれでいいのだ。どうせ日本語の歌を聴いたところで、そんなに歌詞なんて意識しないだろう。おそらく、母語が英語の人がボブディランを聴いても、実は歌詞を意識していないのかもしれない。ボブディランの力強い、説得力のある、弾き語りがあればそれでいいのだ。ちなみに、このライブアルバムはバンド編成になっているので聴きやすいです。ただ、「これだ!」という曲が無い印象だった。結構地味な選曲のように思えた。締めが『愚かな風』なのが良い。

僕は毎月ボブディランのアルバムを一枚買っている。ボブディランはまだご存命で、未だにアルバムを出しているので、全部買っているとキリがない。ましてや、僕は収入がないので、全部買うわけにもいかない。ベスト盤にみうらじゅんと浦沢直樹がオススメのアルバムを紹介されていたので、それを参考に買っている。彼らがオススメする中で後持っていないのは、
『ボブ・ディラン』
『DYLANがROCK!』※みうらじゅん企画のアルバム
『オー・マーシー』
『タイム・アウト・オブ・マインド』
『モダン・タイムズ』
以上だ。

みうらじゅんは60年代と70年代の名盤を紹介している印象だった。後は自身が企画したアルバム。浦沢直樹は60年代から2000年代の名盤を紹介していた。とりあえず、これらを買ったら一旦ボブディランはおしまいにしようと思う。みうらじゅん企画のアルバム『DYLANがROCK!』は正直買おうかどうか迷っている。

次は『オー・マーシー』を買おうと思っている。そして、『タイム・アウト・オブ・マインド』、次に『モダン・タイムズ』、最後に『ボブ・ディラン』を買おうと思っている。『ボブ・ディラン』はボブディランのファーストアルバムでほとんどがカバー曲らしい。最後の締めはファーストアルバムにしようと思っている。

僕はアーティストの全てはファーストアルバムに出ると思っている。もちろん、ビートルズでいうと、『プリーズ・プリーズ・ミー』と『アビイ・ロード』は全然違う。あと、『アビイ・ロード』が先か、『レット・イット・ビー』が先かどっちか忘れたが、まあどうでもいい。大瀧詠一さんか誰かが、『アビイ・ロード』まで聴いて、ようやく『プリーズ・プリーズ・ミー』の良さが分かる、と言っていた気がする。僕もそんな感じがする。

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