施設という所1

現在はどうなっているのかわからないけれど、
児童福祉施設で経験したことを
記したいと思います。

中学1年生の時、父方の祖父母の
家に住んでいた私は、
祖父母や親せきからのいじめや
食事を与えられないという虐待を受け、
それでも自分たちは被害者であるという
祖父母たちに、施設に入れられることに
なりました。

まずは児童相談所という所に
2週間ほど入り、
心理検査や団体行動、どの施設に行くのが
適正か見られます。
児童相談所では、祖父母の家とは違って
栄養士さんが考えたメニューを
調理師さんが調理してくれて
お腹いっぱい食事をすることができました。

祖父母の家では、与えられないか
与えられてもすえた臭いのする、
みそ汁などをかけると
虫が浮いてくるような食事しか
与えられませんでした。
ガリガリに痩せた私は最初、
児童相談所のご飯に
みそ汁をかけて
虫が浮いてこないか確かめました。
職員の人が驚いていましたが
私には食事はそういうものだったので
そうやって確認するしかなかったのです。

児童相談所、児童養護施設どちらとも
食事はとてもおいしかったです。
今でこそ、施設などは低予算で
調理されるとわかっていても
当時の私には、毎日がごちそうのようでした。
しかも、おやつまでついてきて、
たまに果物まで出て、行事があれば
行事食、月に1回のお誕生日会には
ケーキが出たり、
土曜日や日曜日などの休日に
部活動があれば、お弁当まで
作ってくれました。

食べ物に関しては、
本当に幸せでした。
祖父母や親せきは、私を施設に
入れることで、厄介払いをしたかった、
私のことを捨てたかったのでしょう。
けれど、あのまま祖父母の家にいたら、
私は生き延びれたかわかりません。
私をゴミ屑のように捨ててくれて
それだけは感謝しています。

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