見出し画像

私たちには知恵がある 『恋人たち』タロットの大アルカナを解説


『恋人たち』の絵柄は「エデンの園」をモチーフにしている。


エデンの園には
「知恵」の木と「生命」の木という2本の樹木がある。
神は「アダム」と「イブ」に樹木を守らせていた。

生命の木の実は「永遠の命」を得ることができ
知恵の木の実は「善悪の知識」を得ることができる。



あるときイブは「ヘビ」にそそのかされ
「知恵の木の実」を食べてしまう。
そしてアダムも木の実を口にしてしまった。


誘惑するヘビ


そのことを知った神は
ふたりを楽園から追放してしまう。


男性と女性 その間にいる天使


「知識」を持ったふたりは
裸の姿をはずかしいと思い
いちじくの葉で陰部を隠したという。

「男性性」と「女性性」を意識するようになったのですね。


『恋人たち』のカード


ひとつだったものが別れてふたつになる。
でもそれは、分離したのはなく表裏一体となっただけ。

未完成・アンバランスさを調和して完全であろうとする。

【対立の原理】と【調和】は
大アルカナで何度も繰り返し出てくるテーマとなっている。


どうしたらあの人とうまくやっていけるだろう?


「家族」や「恋人」や「友人」。
学校や職場の人間関係。

人間関係は「分り合えない」ことの方が多い。

だけど私たちには「知恵」がある。

6番目のカード『恋人たち』は占星術の「ふたご座」が
担当している。

風の星座である「ふたご座」は知性を使う。


相手を知りたい・理解したいと思うことが
「あの人とうまくやっていく」鍵となるのだ。


『さるのきも』のお話



愛するもののために頑張るワニ


大きな川のなかにワニの夫婦が住んでいました。

ワニの奥さんは病気で食べ物が喉を通りません。
心配した旦那さんが「食べたいものはないか?」と聞くと
「さるのきもが食べたい」と奥さんが答えます。

さるのきもには病気を治す効果があるのだそうです。

旦那さんは川の向こう岸にある「さる山」へ向かいます。

「さるさん 反対側の岸にはおいしい木の実があるよ」
「バナナやマンゴーもあるよ」

ワニの旦那さは、あの手この手でさるを誘い
ついにさるを背中へ乗せることに成功しました。

さるを乗せて川を渡り、もう逃げることができない場所まで来た時
ワニの旦那さんは、さるに本当のことを伝えます。

それを聞いたさるは、びっっくり仰天。
そこでさるは知恵を働かせます。

「きもはさる山にある。岸まで戻ってくれたら持ってくるよ」

さる山に戻ったさるは、いちじくの実を3つほど持ってきて
「さあ、これを奥さんに食べさせてやりなさい」とワニの旦那さんに
渡しました。

旦那さんは喜んでいちじくを持ち帰り、奥さんに食べさせした。
それを食べた奥さんは、すっかり病気が良くなったそうな。

                      (タイに伝わる民話より)

『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎著


この民話は「人間関係」のお手本になる話じゃないかな、と思う。

「奥さんの病気を治したい」

そのために必要なのは「さるのきも」でなくてもいい。
「栄養価のあるもの」を食べさせることで解決できそうだ。

バナナでもマンゴーでもよかった。


みんなで仲良く




私たちには「知恵」がある。

せっかく備わっているこの素敵な能力を
「お互いが幸せになるために」使っていきたいですよね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今日もよい日になるといいですね♬









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?