大事な仕事を控えた朝。小4息子の行き渋り・夫の言動に心が揺れ…私が大切にしたかったこと(前編)
こんにちは。宮城在住のリスナー&講師のあんらくまさみです。
コロナ休校中につき、庭で幸せそうにカニのお世話をしている息子(小4)を横目にこのブログを書いています。みなさんいかがお過ごしでしょうか?(写真は近くの沢でとれたカニさんたち。息子はカニカーニと呼んで可愛がっています。)
先日、息子が「今日は学校に行きたくない」と訴えました。何か不安なことや困っていることがあるのかな?と思い、「行きたくないの?何か困ってるの?」と訊くと「困ってないよ。(パパに聞こえないように小さな声で)僕、ゆっくりしたい。遊びたいの。お休みしたい。」と言いました。
その日私はオンラインで講師の仕事があり、準備や講座時間を計算すると4時間以上息子のことを気に掛ける余裕はなく、瞬間的に思ったのは『あぁ~。よりによって今日かぁ。なんで今日なんだろう。学校に行ってほしいなぁ。なんなら明日は休んでもいいから今日は行ってくれ~!』でした。
更に、頭の中は、いろんな声がざわざわ。
『サボってばかりいたら怠け者になっちゃうんじゃない?』
『学校の授業についていけなくなるんじゃないかな。』
『こんな状態で社会人になれるんだろうか。』
『でも、行きたくない気持ちも受け入れたいよね。』
『息子の気持ちを尊重すると、夫は行かせろ!っていうんだろうな・・・。』
『あぁ。本当にどうしたらいいんだろう。』
どんどん湧いてくる葛藤の海波に溺れそうになりながら、前日の出来事が浮かんできました。
昨日、息子は、遊びに来たお友達5,6人と庭で遊んでいました。
息子「カニ見る?」
A君「え?カニ!!」
息子「今水槽のお水換えるから、手伝ってくれる?」
A君「いいよ~!!」
というやりとりをしている横で、別のお友達同士が、
B君「○○~、おまえ、ちょっとこっちにこいよ!○○をやるって言ってただろう?なんで勝手なことやってんだよ!早くこっちにこないと、もう入れてやんねぇぞ!」
C君「は!?なんで勝手に決めるの?え?意味わかんないですけど?」
B君「なんだよその言い方!」
(そのあとも、絶え間なく続く、言い争い)
激しい勢いと、言葉の強烈さに大人の私も胸がキューネガティブとなりました・・・。
学校に居るときにも、こんなふうに言い争うやりとりを毎日見聞きして、巻き込まれて(息子も巻き込む方に立つ場合もあると思います)疲れるだろうなぁ。というのが想像できました。
ほっとしたい。1人でいたい。心のバランスを取りたいのかな。と想像をすると、休みたいという気持ちもなんとなく理解できました。
「ゆっくりしたいし、休みたいんだね。ただ・・・。今日はママはお仕事があって、お昼ご飯の時間を過ぎるまであなたとお話しすることもできないし、独りぼっちになっちゃうけど、それでも構わない?今日もう一日頑張って行ってみない?」
と私の事情を説明し、提案もしてみました。
息子「僕は今日はどうしても休みたいから、行かない。明日は行くから。」
私「そっか。どうしても休みたいんだね。わかったよ。」
私はいったんそこから離れて、自分の支度を始めました。
そこへ夫が登場。
夫「なんで学校に行かないんだ!」
息子「今日はお休みしたいの。」
夫(私に向かって)「ちょっと話し合いたいんだけど。」
私(余裕がないことを自覚していたので)「今日はこれから講座もあって、今プレッシャーの中にいるの。余裕がないから夜話そう。」
夫(出勤前の焦りもあり、待てない様子)「本来学校に居る時間に、家で楽しいことをしてるなんてダメだろう!だからどんどん学校に行かなくなるんだ。今日はテレビもゲームも取り上げるから!」
私(表現できない悲しさや残念さや怒りが爆発爆弾して)「今は聴けないって言ってるでしょう?なんで待ってくれないの?私も今いっぱいいっぱいなんだよ!」
夫「そんなに余裕がないなら、俺がもう学校に連れて行くよ!」
私「いやいや、それは違うでしょう?勝手に決めないでよ!」
夫「学校に行かないなら、今日はゲームも預かるし、テレビも見せないからな!」
夫はゲームを没収し、テレビは接続を切って出勤してしまいました。夫の一方的なやり方に、私も息子も凍り付き、息子はうつむいたまま、黙ってしまいました。
凍り付きから、私はだんだんと腹が立ってきました。
『あなたがやっていることはパワハラじゃないか!子どもに大人がパワハラを教えているようなものだ!最悪だよ!』
許せない!信じられない!あなたなんか大嫌いになっちゃいそう!(なっちゃいそうというのが今思い出しても自分でも面白くて笑ってしまう)
モヤモヤした気持ちを言語化できず、負のオーラをプンプン振りまいている自分にも嫌気がさしました。だんだんと冷静さを取り戻していくうちに、「はっ」としました。
今回の夫婦の言い争いで、私が一番恐れていたことは、息子が『自分が学校を休みたいと言うとパパとママは喧嘩しちゃう。喧嘩の原因は僕だ。学校休みたいって言ってはダメなんだ。』と思ってしまうことでした。
一呼吸置いてから、本を読んでいた息子のところへ行き、こう伝えました。
私「ゲームもテレビもダメって言われて、びっくりしたね。ちょっとショックだったよね。パパとママは二人とも願っていることは同じなんだよ。パパもママも家族が全員が大切で、幸せを願っているの。どうやったらよりよく生活ができるか。っていうことを大切にしているんだよ。
ただね、選んでいる方法が違っているから、その方法のところで意見がぶつかっちゃているだけなの。例えば、一緒に遊ぼう!ってなった時に、『一緒に遊びたい』気持ちは同じなのに、トランプで遊ぶか、鬼ごっこで遊ぶかで意見が分かれることがあるでしょう?それと同じなんだよ。」
息子「そっか~。意見が衝突しちゃったんだね。実は僕は、僕が学校へ行かないと言ったから、パパとママが喧嘩したんじゃないか。僕がいけなかったんじゃないか。って思っていたんだ。」
『あぁ。やっぱり・・・。(ここで夫に対してまた腹が立ってくるけど、いったん脇に置いて)』
私「そっか。自分のせいでパパとママが喧嘩したと思ったんだね。それは違うよ。あなたのせいではないよ。今は意見が衝突しているだけで、二人で折り合うことができてないだけだよ。」
と伝えました。夫と理解し合えなかった残念さ、解ってもらえない悲しさや、息子を瞬時に守ってやれなかった悔しさ、などが押し寄せてきて、大きな嘆きに飲み込まれそうになりました。
私は、仕事の前に、自分を整えるためにリスナーのひろみちゃんにお願いをして20分聴いてもらう時間を確保しました。
長くなってきたので、聴いてもらった続きはまた次回に・・・。
(2022年4月25日の記事より)
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