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自分史にはしたくなかった

自分の経験をもとに小説を書いてみたんだけど、自分史にはしたくなかった。創作として、自分が歩いてきた道を形にしたかったの。

歳をとった人間の思い出話に、わざわざ耳を傾けたい人は奇特な人。   ただの思い出話ではなく、あなたに伝わればいいなあと思う。

私にとっては、若いあなたが読んでくれれば、それだけで幸せ。

分断されたくないんだ、若い人たちと。だって、肉体は衰えても、魂は案外、トシをとらないんだよ。だけど、思い出話が耳障りなのかもね、共有していないものが多すぎて。。

道理を説くのも気に入らないよね。私もそうだった。

自分史にはしたくない、でも書きたい。読んでみようかなって思ってくれたら、それだけで幸せ。




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