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サブスク時代の「ゆるい音楽活動」と年齢について

音楽にハマるきっかけは、10代の頃に憧れのアーティストを見つけることから始まります。その憧れのアーティストは自分の年齢があまり離れていなくて、だいたい10代後半から20代後半ぐらいでしょう。

ということは、その憧れられるアーティストになるためには20代後半までに売れる必要があります。30代になってしまえばもう時間切れ。

2000年代までは実際そうだったと思います。

しかし、今のサブスク時代には、その傾向はかなり薄れて年齢はあまり気にする必要はなくなりました。

なぜなら、このような売り方はCD時代のメジャーレーベル所属かつ日本国内限定だからです。
日本人は特に年齢を気にします。しかし、サブスク時代は最初から世界に向けて発信します。そうすると、年齢はさほど重要ではなくなるのです。
サブスクで重要なのは楽曲のクオリティです。ここでクオリティというのは、音質が良いとか演奏が上手いという完成度の高さというよりも、伝えたい表現が世界観として音で提供できているかということです。

CDの時代はCD1枚売れたら未開封で聴かれなくても売上になりましたが、サブスクの時代は聴かれる回数が売上になります。つまり、何度も聴きたくなる曲を作らなくてはいけません。音楽から想起される世界観が重要です。

そして、活動のコストも格段に下がりました。誰でもある程度勉強すれば曲もMVもPCやタブレットで作り、ネットで公開することができます。10代20代の貴重な時間をすべて賭けて勝負する必要はなくなったのです。

昼は仕事をしながら、夜と週末を音楽制作に充てる。コンスタントに曲を公開していけば、音楽専業でやっていけるほどは稼げなくても、活動費を捻出するぐらいの稼ぎはそれほどハードルは高くありません。
これが今の音楽活動のオススメのスタイルです。

音楽専業を目指してはいけません。今自分が作りたい音楽を作り、SNSとサブスクで公開して、地道にファンを増やしていきます。
作る音楽が時代にマッチしてたくさん聴かれファンが増えたら、楽曲制作の依頼やレコード会社からのスカウトが来るでしょう。それから専業になるか考えたらいいでしょう。
ニッチな音楽の場合は、たくさんのファンがつくことは難しいでしょう。しかし、世界へ配信すれば薄く広くファンがつきます。そのファンを大切にしながら、長く音楽活動を続けていくことは可能です。

「20代のうちにメジャーデビュー」という考え方も否定はしませんが、「音楽がやりたいのか」「売れたい」のか自分の本当の欲求を見つめて、「音楽がやりたい」のなら、ストレスなく歳をとっても続けられる「ゆるい音楽活動」をオススメします。

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