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オランダで銀行口座を開く

オランダで暮らすには、あることが欠かせません。
オランダ語?起業家精神?寒さに耐える心?
いいえ、ずばり現地の銀行口座です。

暮らしに欠かせないモノの一つ

「欠かせない」というとちょっと言い過ぎですが、銀行口座をもっていることでできることの幅がぐっと広がります。

例えばお買い物のとき。オランダのお店ではPIN(カード)しか受け付けないところが多く、またVISAやアメックスなどが使えないお店も多いのです。例えば生活に欠かせないスーパーも大手はすべてVISAが使えないので、現状はやむなく現金で払っています。

ではどうやって支払いをしているかというと、「iDEAL」というリアルタイム・バンキングを使用しているのです。クレジットカード会社経由ではなく、手数料なしに直接銀行口座からお金か引き出されるという仕組みです。

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先日ようやく市役所でBSNも手に入れることができたので(一回目は失敗しましたが)、必要書類はすべて揃いました。

いざ、ING銀行へ

オランダの銀行であればどこでもよかったのですが、予約不要かつ専用のアプリも使いやすいと聞いていたING銀行にしました。

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 ▲オランダの国獣のライオンと国色のオレンジ色。ザ・ダッチ・バンク!

ちなみに、ING銀行はサステナビリティに取り組んでいる銀行のひとつです。といっても石炭火力発電などへの投資は減少傾向とはいえ続けているようですし、どれだけサステナブルな取り組みをしているかはまだ調べ切れていません。

そんなわけで今朝、ユトレヒトの中心にあるファンシーな支店で手続きを済ませてきました。ちなみに支店はこんな感じ。

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▲公式サイトより。1階はカフェがあっておしゃれ度全開

じつは先日夕方ごろにふらっと立ち寄ったのですが、新学期ということもあり「もう2週間先まで予約でいっぱいなんだ」と言われてしまいました。ですが、「朝一番と閉まる前だったらもしかしたら対応できるかも」とのことだったので、開店後のすぐ9時過ぎに行ってみました。

お店に着くと他のお客さんは誰もまだおらず、さくっと窓口まで案内してくれました。学生口座(student account)の開設に必要なものと手続きの流れを簡単に書いておきます。

必要なもの
 ・パスポート
 ・BSN(住民登録番号)の書類
 ・学生であることの証明

3つ目の「学生であることの証明」ですが、わたしは今回大学からの合格通知を印刷したものを提出しました。学生証を提示するだけでも大丈夫な気がします。

開設までの流れ
 ①上記の必要書類を窓口に渡す
 ②電話番号とメールアドレス、名前を伝える
 ③収入源や出生地などの基本的な質問に答える
 ④サインをする
 ⑤銀行口座番号を受け取る。カードなど詳細は1週間以内に郵送

③の質問はどれも基本的なものなので構える必要はなさそうです。
対応してくれた人もとてもフランクで、特に何の問題もなくあっという間に口座作成が完了しました。滞在時間は10分以下だったと思います。

※あくまで学生口座の手順なのでご注意を!

そんなわけで、必要書類が揃わずできていなかった口座開設ですが、手続き自体はあっという間でした。日本の口座からこちらの口座に送金しておけば、1週間後にはiDEALが使えるようになるわけです。
日本の口座から現金を都度引き出すのには手数料が結構かかっていたのですが、これからはそんな心配も不要そうです。ネットショッピングの幅も広がるし、携帯電話の契約もできるし、何をするにも楽になりそうです。よかった!

ちなみに同じ学科の友人はよりサステナブルな銀行を探していて、まだもう少し探してみると言っていました。
例えば「トリオドス銀行」はオランダ発のサステナブルな銀行のひとつで、フェアトレードや再生可能エネルギーなど社会や環境の側面への金融サービスを提供しています。

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学生が口座に入れる金額はたかだか知れていますが、とはいえ銀行に預けたお金は何かのプロジェクトへの投資や金融サービスに使われているわけです。
あまり意識にのぼることではありませんが、大事なことですよね。自分がもっているお金の行先にも責任がもてるといいなと思います。
生活が落ち着いたら、こうした銀行に切り替えることもひとつだと考えています。


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