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オランダにて、二度目の引っ越し

こんにちは、りさです。
3日ほど前から風邪をひいています。季節の変わり目だからでしょうか。みなさんも体調には気を付けてくださいね。

さて、今月末に引っ越しをします。いまはユトレヒト市内のちょっとはずれに住んでいて、次の場所もここから自転車で15分ほどのところです。
いまはオランダ人の女の子と小さなアパートをシェアしています。住み心地はいいのですが、わたしは今の部屋を半年間だけ他の女の子から又借りしているので、10月からは新しい場所を見つける必要があったのです。

こちらに来て1年と1カ月が経ちますが、この間に二度の引っ越しを経験することになるわけです。オランダの家事情について、わたしの経験をシェアしたいなと思います。

オランダでの家探し

オランダでの住む場所を見つけるのしは大変だという評判が絶えません。大学のある街に学生が国内外からたくさん集中するのに対し、住宅が十分にないからです。これはわたしの住むユトレヒトに限らず、首都アムステルダムはもちろん、他の地方都市でも同じ状況みたいです。また、海外からの学生数は年々増えているようで、状況は一向に改善していないようです。

東京で生まれ育ったわたしは、お金さえ出せば住む場所は見つかるものだと当然のように考えていたのですが、こちらではそうとはいきません。そもそも物件数が極端に少ないし、条件のよいものには100人単位で申し込みが殺到するし、なかには「no internationals = 外国人お断り」な物件もあったりするからです。

そんなわけで、部屋の広告に丁寧な返事をしても返ってくる確率は10%以下ですし、もし家主やシェアメイトと会う機会がつくれても、それは居心地の悪い面接みたいなもので(わたしこそが次の同居人にぴったりよ、とアピールしたり、相手にお世辞を言ったり、etc.)、かなりストレスフルなのです。

おすすめの探し方

さて、家探しに苦労したわたしの試した方法をご紹介します。おすすめの探し方、と言っても住む場所が見つかるかは運と相性に尽きるので残念ながら保証できないのですが、効率を上げる方法はいくつかあります。

① 留学生の場合
学校の寮や大学の提携するアパートの場所を確保するべし!
ユトレヒト大学の場合は、6月ごろに大学が提携するアパートの場所の予約が始まりました。そして、1日もしないうちに予約が埋まりました。わたしは出遅れてしまったので、自力で探す羽目になりました。コロナの影響で留学生が少なかったことが幸いし、渡航前にどうにかキャンパス内のアパートを確保することができました。が、自力でメールを送ったり土地勘のない場所を探すのはとても大変です。なので、大学の提携先から即座に申し込むことをおすすめします。

間に合わなかった場合は、学生向けアパートを運営している会社に個別でメールをして空き部屋がないか確認したり、エアビーやホステルで短期滞在しながら部屋を探すという方法があります。それでも見つからない場合は、②へ。

② 単純に部屋を探す場合
部屋探しサイトに登録して、連絡しまくる/ コネをつかって探すべし!
コツでもなんでもないんですが、数打ちゃあたる戦法です。コネがあるとするっと見つかることも多いのですが、住む場所にゆかりがないと難しいと思います。わたしもありませんでした。

そんなときは、正攻法ですが、部屋探しサイトを活用しましょう。わたしが使ったのは以下のサイトです。

▼ 単身向け
Kamernet
Holland2stay
Facebookの家探しグループ
2人以上のアパート、家探し向け
Huurwoningen
Huurstunt
Funda
Pararius
IamExpat

あまり条件を厳しくすると、そもそも物件がまったくヒットしないこともあります。妥協点を見つけながら、ちょっとでもいい場所があったらすぐさま広告主に連絡するのが吉です。あいさつ文のフォーマットを作っておいて、適宜宛先や内容を変えて送りまくりましょう。正確には数えていませんが、わたしは50件ほどいろんな媒体でメッセージを送ったと思います。そのうち、内覧まで至ったのは4件。7月半ばから8月末まで、1カ月以上わりと本気で探してこの結果です。

Facebookの家探しグループは、例えば"Utrecht housing"などでグループを探すと4,5件ヒットするので、登録しておいてこまめに広告をチェックしましょう。

ただ、これもオランダの家探しの闇の一面なのですが、Scam = 詐欺がとても多いのも事実です。わたしも数回引っかかりました。最終的にはお金を払う前に気が付いたのでよかったのですが、必死に探している身としては詐欺に引っかかるのはとても悲しいものです。Scamかどうか見分ける方法はFBなどでシェアされているので、よく読んで気を付けてくださいね。

わたしの次の引っ越し先はFacebookで見つけました。広告を見てすぐさま連絡して内覧をしたのが功を奏したようです。あと、部屋を貸してくれる子との相性がよかったのもあります。今回も9カ月のみの期間限定の滞在ですが、しばらくは住む場所に困らなくて済むのが本当にありがたい...。

過酷な家探しを経て思うこと

暮らしの基本は衣食住、といいますが、「住」が脅かされると人間とても不安を感じるものだと身をもって学びました。身近な複数の友だちからも、「家が全然見つからない」「何か情報があったら教えて」という声を聞いています。わたし自身、次の引っ越し先がなかなか見つからず、だいぶストレスを抱えていました。もっと大きな話をすれば、ホームレス状態の人や難民の人たちの抱える不安はとても大きいのだろうと気付かされました。周りで困っている人がいたらできる限り助けたいと改めて思います。

わたし自身も来年の6月末にはまた家探しをしなくちゃいけません。次はもう少しスムーズだといいなと願いつつ、しばらくの間は将来のことは将来の自分にまかせておきます。

オランダでの家探しはかなり大変ですが、引っ越しによる環境の変化によって暮らしが一新したり人とのつながりが豊かになることも事実です。ポジティブな面を楽しみにしながら、来る引っ越しの日に備えて少しずつ身の回りの整理をはじめています。わくわく。

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