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8月、ウイルス対策下での渡欧✈②

こんにちは。りさです。
新型コロナウイルスで旅の仕方も随分変わってきています。ここでは、8月現在の日本からヨーロッパへの渡航のリアルお伝えすべく、下の記事の続きをお届けします。

アムステルダム行きの飛行機

フランクフルト空港に着いた頃は人が全然いないと思っていましたが、搭乗時刻が近づくにつれ周りに人が増えていきました。家族連れも多く、バケーションとしての旅行者もいるのかもしれません。ヨーロッパ間の移動はゆるやかに再開していることを感じさせます。
国際便とはいえフライト時間は1時間強ほどなので、飛行機も小さめの300人くらいの規模でした。そのうち、乗客は約半分ほど。3人掛けの座席は、連番で予約しない限りは真ん中の席が空くように手配されているようです。航空会社にとっては痛手ですが、乗客目線だと快適な環境です。
フランクフルト行きの飛行機でもそうでしたが、降りる際は前方と後方2回に分けられました。一度に密集することを避けるためでしょう。

スキポール空港に到着

さて、あっという間にアムステルダムのハブ空港「スキポール空港」に到着しました。ドイツからオランダへの移動はとてもスムーズで、到着時に保安検査などを受けることもなく、すんなりと入国ができました。両国はどちらもシェンゲン圏内なので、オランダで改めて検査や審査は必要ないという判断かもしれません。

それにしても、せっかく長期滞在ビザや入学許可証を携えてきたのに使う場面がなく、少し拍子抜けでした。私の場合は出番がありませんでしたが、ケースバイケースだと思うのでやはり証明書類は万全に用意するとよいと思います。

空港のカフェで一息

ようやくアムステルダムに着いた~!
日本を離れておよそ18時間後、ほっと一息です。重い荷物を引きずりながら、スキポール空港内にある駅の横のカフェで一息つきます。

スキポール空港のショップはオープンしているところが多かった気がします。ただ、カフェやレストランは席を間引いて営業していました。
このカフェではなぜか席に座る前に名前と連絡先、出身地を記載する必要がありました。また、4人掛けの席に5人で座る家族に注意するなど、少し厳格な印象を受けました。

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こちらのブラックコーヒーと食事パンで、およそ1200円。空港価格です。
しかもこのあとパンを床に落とします。その瞬間、文字通り頭を抱えました。過ぎたことは仕方がないと開き直り、やっぱりお腹がすいていたのでまたもう一つ新たに買いました。

いざ、ユトレヒトへ

一休みできたところで、空港の駅からユトレヒト中央駅へ向かいます。オランダの公共交通機関は日本のそれとは異なります。場所によりますが、多くの場合自分でチップカードを専用の機械でタッチして「チェックイン」する必要があります。これが日本の改札にあたります。忘れてしまうとペナルティがあるので、注意しましょう。

交通機関を使う際にはこの"OV-chipkaart"があると便利です。これがないと一々余分な金額を払ってタッチ式チケットを買わないといけなくなるので、主要駅のサービスセンターなどで旅行者用のものを一枚手に入れておくと楽です。私は去年に旅行した時のものを使いました。

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私が乗ったのは、ナイメーヘン行きの"Intercity"という列車です。イメージとしては新幹線というより、日本の私鉄の特急に近いものです。
車内は広々としていて、入り口は車いすや自転車、大きな荷物をもつ人用のスペースとなっています。私は大きくて重いスーツケースとリュックを運んでいたので、客席には行かずにその場所に座っていました。

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車窓からは近代的な建築群が見えたかと思うと、打って変わって田園風景が広がります。羊、馬、牛などの動物が牧草地で悠々としている様子に癒されました。すっかり癒されている間に、ひと駅乗り過ごしてしまったのですが。
ヨーロッパはどこもそうかもしれませんが、電車もバスも基本的に乗降車時に自分で「開く」ボタンを押すので、ぼーっとしていると乗り降りできないなんてこともあるので、注意しないといけません。

つい乗り過ごしてしまいましたが、普段であれば約30分ほどでユトレヒトに到着します。オランダは小さい国なので、2,3時間も列車に乗っていればほとんどの町に行けてしまいます。現地の人からは遅いとか時間通りに来ないだとか低い評価をよく耳にしますが、十分発展していると思います。

おうちまでの道のり

「ユトレヒトの家探しってどんな感じ?」と尋ねれば、ほとんどの人が「大変だよ」と異口同音に答えると思います。ユトレヒトには大きな大学があるため学生をはじめ人々の住居の需要はとても高いのですが、それに見合うだけの住宅がないのです。

私の家探しも一筋縄ではいきませんでしたが、ようやく契約まで漕ぎつけられたのが、理系キャンパスのすぐ横にある、できたばかりの学生用アパートです。イメージでいうと、バルセロナにある20歳前後の若者が好みそうなホステルみたいな感じです。うーん、伝わるでしょうか。かっこいいけど、私には少し若すぎる感じです。

それはさておき、キャンパスはユトレヒトの中心街の東のはずれにあります。そのため、ユトレヒト中央駅からさらに移動する必要があります。
慣れない土地で、異なる交通機関の乗り換えなんてハードルが高いですよね。

そんな時にうってつけのアプリがこちらです。

google mapよりも正確な乗り換え案内をしてくれる、素晴らしいアプリなのです。なぜこんな名前なのかはよくわかりませんが、20年以上も旅行情報の提供をしている老舗だそうです。
このアプリの素敵なところは、インターネットが使えて現在地がわかれば、徒歩も含めて移動方法や所要時間、乗り場の情報などを教えてくれるところです。詳しく移動の経路を見ることもできます。しかも情報は常に最新にアップデートされます。すごい!

さて、intercityの列車や駅の無料wifiを拾いつつ、このアプリを使っておうちまでの道のりを確認します。どうやら去年末にできたばかりのトラムの新しい路線を使うそうです。アプリの案内に従っていけば、ちゃんと乗り場に到着しました。

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トラムに乗る時も、電車同様ホームでのチェックインとチェックアウトが必要です。ちなみにバスは車内でチェックイン、チェックアウトを済ませます。また、飛行機だけでなくほかの公共交通機関はマスクの着用とソーシャルディスタンスの確保が定められています。オランダ国内でも、みんなきちんと守っていました。

トラム乗り心地はバスに似ているのですが、スムーズさや走る場所的には電車のようです。15分ほど揺られて最寄りの停留所で降り、さらに歩いて10分ほどのキャンパスのはずれに、お目当てのアパートはありました。
外はカラっとしているものの日差しは強く、着いた頃にはへとへとでした。管理人の優しいおじさんにチェックインしてもらい、無事おうちに着くことができました。こうして、20時間の旅は幕を下ろしました。

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……
無事到着したものの、本番はこれからです。まだ誰も住んでいない部屋はぴかぴかで、何にもありません。これからいろいろ揃えていく必要がありますし、勉強の準備も進めていかないといけません。

またその中での発見をみなさんに共有できればうれしいです。
ではでは、また。


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