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容器包装フリーのPieter Potを試してみたよ

こんにちは、りさです。
最近は家に引きこもっておりますが、英語の勉強を始めたり(笑)、Pieter Potの配達を受け取ったりしてそれなりに楽しんでいました。Pieter Potとさらっと言いましたが、聞いたことがない方がほとんどかと思います。

Pieter Potとは?

Pieter Potとは、2018年からオランダのロッテルダムで始まった容器包装フリーの食料品・日用品配達のサービスです。

注文はオンラインで行い、後日自宅まで配達してもらえる仕組みです。
料品はガラス瓶に入っており、トイレットペーパーなどは包装なしで届けられます。容器は洗浄すれば問題なく再使用ができるため、中身がなくなったら次回の注文時に空の瓶を返却します。この時、購入時に支払った瓶などの容器のデポジットも返ってきます。このように、Pieter Potは食料品・日用品のパッケージごみを減らせる仕組みなのです。容器注文はオンラインで行い、後日自宅まで配達してもらえる仕組みです。

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▲Pieter Pot ホームページより。オリジナルの表記はオランダ語です。

Pieter Potは現在はオランダ全土にサービスを広げていて、注文ができるまで"Waiting list"に登録してしばらく待つ必要があったりと、オランダ国内でとても注目を浴びています。

ちなみに、彼らのミッションは以下の通り。

Our mission
Every day we pollute our planet with large amounts of packaging waste. We would like to use less plastic, but this still takes a lot of effort for many people. Pieter Pot's dream is to make packaging-free shopping easy. So it shouldn't take extra time, money or effort.

ミッション:日々、わたしたちは地球環境を大量の容器包装ごみで汚しています。プラスチック使用を減らしたいところですが、多くの人にとっては難しいのが実情です。Pieter Potの夢は、みんなが簡単に容器包装フリーの買い物ができるようになることです。そのため、余分な時間やお金、労力がかかるべきではありません。(概訳)」

https://www.instagram.com/pieter_pot/

オンラインで注文

ユトレヒトに来てからこのサービスを知った私は、「使ってみたい!」と奮起してその日にニュースレターとWaiting listに登録しました。登録から実際に正会員の通知が来るまでおよそ2カ月ほど。まだユトレヒトに進出していなかったということもあるかもしれませんが、けっこう長いこと待ちました。
注文はPieter Potのホームページから行うことができます。よくあるイーコマースの仕組みとまったく一緒です。ほしいものをカートに入れて決済し、配達日時を選択するという流れです。

お値段は、スーパーで買うよりちょっと高いくらい。オーガニックのものは値が張るものもありますが、グラム当たりで考えれば流通価格と大差ありません。たとえば、スパゲッティは850gで€1.69。スーパーの最安値袋売り €0.6/500g には敵いませんが、それほど高いわけでもありません。

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ただし、注意したいのは「容器デポジット代」がかかるということ。これがこのサービスの肝なので当然なのですが、各商品におよそ"€1.5"のデポジット代を加えていくと、知らぬ間にいい金額になっています。

ちなみに私が今回買ってみたのは…

- クスクス €1.59/ 760g
- オーガニックキヌア €3.17 / 350g
- オーガニックレンズ豆 €2.16/ 360g
- 乾燥うどん €2.41/ 750g
- 乾燥あんず €2.43/ 300g
- シナモン €1/ 50g
- イタリアンスパイス €1.65/ 40g
- 唐辛子 €1.36/ 60g
- カモミールティー €1.75/ 45g
- コーヒー €4.15/ 350g
- 枝豆スナック €1.39/ 180g
- トイレットペーパー €0.97/ 巻
-------------------------------------------
- 容器包装デポジット代 22€
- 配送費 3.95€
計: €49.98

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じゃん。いかがでしょう?
事前に購入していた€50のバウチャーがあったので、ぎりぎりの価格まで注文してみた次第です。ちなみにトイレットペーパーはThe Good Roll なる、50%の利益がアフリカのトイレ建設費用に寄付されるというものです。お値段はけっこう張りますが、お試しに買ってみました。

我が家にも届いた!

注文の翌日、さっそく届きました!ちなみに荷物はPost NLという日本でいう日本郵便にあたる運送会社が食料品の便で運んでくれます。
荷姿はこんな感じでした。

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きゃわいい!

"Pieter Pot"のロゴマークがプリントされた麻のバッグに、瓶がたくさん詰まっています。
中身はこんな感じ。

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こうしてガラス瓶に入っていると、中身の見栄えも3割増しです。
パッキン付きの丈夫なジャーなので、湿気もきちんと防いでくれそうです。瓶の上部や側面に商品情報の印刷されたシールが貼られています。

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使い心地は?

総じて、とてもスムーズでした!サービス、商品の洗練され具合、注目から配達までのコミュニケーション、どれをとってもgoodでした。

いわゆる容器包装フリーに特化したお店はユトレヒトには無いので、容器包装フリーな食料品・日用品を手に入れるには良いサービスだなと思います。また、まだ自分の舌で試しきれていませんが製品のクオリティも高くオーガニック製品も多く取り扱っているのもポイントです。

一方で、どうかしら?と思うのはこんなポイントです。

輸送時のCO2排出
効率的な配送をしているとはいえ(自社便ではなく国内最大手の流通網を使用、事前に配達日時を選択することで配達ミスを減らすなど)、輸送時のCO2排出を考慮するとベストな選択ではないかなと思います。
ただ、Pieter Potいわく「地元のスーパーで容器包装に包まれた食料品を買うよりも、Pieter Potで容器包装フリーの食品を配送してもらった方がカーボンフットプリント(製品の製造から廃棄までを含む全体のCO2排出量)は低く済む」そうです。詳しいサステナブルレポートはこちらから。

コスト
ほとんどの商品に瓶のデポジット料金がかかるのでちょっと仕上がりが高く見えます。返却すれば洗浄代として数セント引かれるもののほとんどの金額が返ってくるのですが、最初はすこし抵抗感があるかもしれません。

私の周りには専門店は無いものの、いくつかのローカルなお店で買える容器包装フリーのもの(ナッツなどは見かけました)を選んだり、スーパーでは野菜は持参の袋に入れたり、小分けでなく大容量のものを選んだりすることが現実的な一歩かなというところです。
ただ、なかなか容器包装フリーのお店に行けない家庭や、Pieter Potならではの商品セレクションに魅力を感じる人にとっては価値があるなと感じました。

そしてこのサービスは、継続的に使い続けてこそ真価が現れるのではと思います。そういう意味では、デポジットという選択肢はビジネス的にも賢いといえます。というのも、デポジット代を回収するには再度注文をし、配達時に空の容器包装を返却する必要があるからです。つまり、エンドレス☻!
(新たに買わずに容器だけ返却できる仕組みもありますが、約6€の回収費がかかります。また、容器代はすでに払っているということで、返却せずに使い続けても良いそうです。)

私も同じく、今回の注文のうち€22(代金の約半額!)をデポジット代として払ったので、容器を返却してお金を返してほしいという心理が働いています。しかも一度にたくさん支払った方が送料が安くなる(≧€65: €1.95, ≧€45: €3.95, <€45: €5.95)ので、「損をしたくない」という顧客の心理をうまくとらえているなあと感心します。

顧客も一緒になってこのサービスを育てていこう、という気概があってこそ波に乗っていくのかなあと思います。

問題の着眼点(容器包装ごみ)と、その解決策("負荷なく""みんなで"減らす)が明確なので、共感を得やすいのではないでしょうか。ニュースレターやinstagramでの発信の仕方は"for ミレニアル世代"!というような、カジュアルかつクールな打ち出し方で、これまた素敵だなと思わせます。

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▲もうすぐで注文できるよ!と知らせるニュースレター

わたしも散財はできませんが、間をおいてまた注文したいなと思います☺
まずはちょっとずつ味見して楽しんでいきたいな~。
ではでは、また次回まで!


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わーい!
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2020年9月よりオランダ・ユトレヒト大学に留学中。MScのSustainable Developmentを学んでいます。 環境もんだいって呼ばれてるものを、等身大で考えて、行動してみる。

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2020年9月より、オランダはユトレヒトに留学に来ています。留学中のあれこれを記録していきます。

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