天井くんの甘くない事件簿 講評と改稿
こんにちは旭山リサです。
今回は、以前の記事でお話しした「日本チャットノベル大賞」の講評と改善点について記述致します。
講評等の公開については、以前の担当編集者様から許可をいただきました。
天井くんの甘くない事件簿【あらすじ】
バレンタインチョコは甘くない事件の始まり!?
【第1回 日本チャットノベル大賞 -大賞作品-】
2月14日、天井くんの引き出しに入っていた、謎のプレゼント。
「人生初チョコ」と浮かれる天井だが、
中身は【しびれるほど甘くないもの】だった!
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イラストは、封宝様に描きおろしていただきました。
ではBEFORE(改稿前)の、選考時コメントをご紹介します。
■編集部の選考メモ
■最終選考委員の講評(ネタバレ注意)
一番気になったのは、以下の2点です。
■犯人の性的指向に対して、主人公の天井くんの反応が時流にそぐわない。中学生ならば妥当な反応かもしれないが、彼が「優しい男の子」ならば「犯人の気持ちに寄り添う優しい言葉が欲しかった」というご意見。
■ヒロインの蘭々の発言に対しても、周囲から冷淡な扱いを受けた彼女ならば、犯人の「生きづらさ」を理解した言葉をかけるべきだったとのご指摘。
推理小説において探偵が罪を暴く時、相手の性的指向に配慮した発言をすることが求められるのだと、講評から学びました。
あと、蘭々の発言で「アカンかったなー」と思うのは、以下の台詞。物語の核心に触れるところなので、初めて読む方は【ネタバレ注意】です。一応、犯人の画像は黒丸で隠してあります。
「馬鹿やろう! もっといやだ!」という台詞は
「なぜおまえが食う!?」
という台詞に変え、その後のやり取りもマイルドに改稿しました。
いくら手作りのチョコを盗まれ、犯人に食われたとはいえ「探偵の優しさ」が欠けていましたね。ヒロイン蘭々の好感度を下げては元も子もない。
現在刊行している作品は、皆様の貴重なご意見を取り入れ、
①天井くんが悪役の気持ちに寄り添う台詞
②蘭々の、探偵役として犯人に寄り添う優しさ
重点的に加筆修正しました。是非読んでみてください!
第1話 試し読み▼
【実は】天井くんは、東方忍聞録にも登場する。
将来、天井くんは警察官になります。東方忍聞録、ポリスにちょこっと登場します。蘭々との物語には【つづき】がありました。チャットノベルでは公開できなかったので、文字のみで出すことになります。
それから、天井くんに登場する「多々良くん」という少年。ポリス第1巻にも「多々良」という登場人物がいます。実は彼は、天井くんに登場する「多々良くん」の親戚でした。
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是非読んでみてくださいね♪
天井くんの甘くない事件簿(特集記事)
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