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【雑記】相談対応3回目

今回も新人OTさんからの相談。

内容はこれまでと打って変わって『仕事のこなし方』について。

話を聞いてみると、業務を行う時に優先順位がわからなかったり、色んなやるべきことが頭に浮かんで効率良く仕事できていない気がするとのこと。

上記より、座学を中心に『仕事で意識すべき原則』と『仕事の優先順位の考え方』について説明。

以下、内容の要約。

①仕事の原則は即断、即決、即処理、即撤回

・基本的にマルチタスクは仕事の効率が悪く、意識を切り替える際にその都度集中力(ウィルパワー)を消費してしまうため極力シングルタスクで速やかに処理すべき

・仕事は思い立った瞬間にこなすのが結果的に最も効率が良い(下記の法則参照)

エメットの法則:物事を先延ばしにするとすぐに取りかかった場合の倍の労力を消費する➡行動は思い立った時に実行するのが最もコスパが良い

パーキンソンの法則:仕事は割り当てられた時間が長くなるほど複雑なものに膨れ上がる➡悩んだ時間の長さとクォリティは比例しない

20秒ルール:人間には物事に取りかかるまでの時間を20秒短縮するとそれを習慣化しやすくなる一方で、時間が20秒増加すると習慣をやめてしまう傾向がある➡迷う(エネルギーの浪費)前にやることで習慣は継続する

・即決が難しい案件については、他の仕事への影響(ノイズ)を小さくするために意識的に『一旦保留(仕切り直し)』を即断すべき

・状況の変化に対して対応(方針の見直し)が遅くなるほど無駄な労力が必要となるため過去の自分の言動や判断に固執せず速やかに損切り(プランを撤回)した方が良い

②仕事の優先順位は労働の種類や所要時間、他者への影響の3軸で考える

・労働の種類は『頭脳労働』か『単純作業』かに分けて、集中力の必要がない単純作業を優先的に処理すべき

・所要時間については短時間で完結する仕事ほど優先的に処理すべき

・他者への影響では、基本的に『部署全体の仕事に支障が出るか』や『人を待たせているか』を基準として考え、他者(全体)の業務の円滑性を最優先に判断すべき

⇒3つの軸を統合して考えると、最も優先順位が高いのは『単純作業で短時間で終わる人を待たせている仕事』で、逆に一番後回しにすべきなのは『頭脳労働で時間がかかる個人仕事』となる。

相談対応としてはこんな感じ。一応補足で、紹介したような内容を『スキル』として昇華(定着)させるには脳科学的に実践的な取り組みを2~3ヶ月継続する必要があることを説明して今回は終了。

こんな風に、臨床や治療技術的なこと以外の相談もあるとうれしいね。やる側としては。

あとは相談者がもうちっと増えたらなぁ~。

詮無きことを思いつつ今日の日はサヨナラ。


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