【4月14日】

 二年生になって2週間。そんなに休みボケみたいなのはなかったかな。実習が増えるから、普段からインプットとアウトプットを意識してウンヌン。メディアアート実習の笠山センセの言葉。

 特にサークルとか入らずに動画やってたから、映像制作系の実習は強いと自負してはいるんだけど。まあ、そういう実績作りのためっていう活動理由もあったし。タテマエ上……はね。

 由貴もやっぱり去年のわたしと同じカリキュラムにしたみたい。おかげで、おたがいのスケジュールはだいたいわかってる。月・木は先に由貴が帰ってきて、火・水はわたしの方が早い。あした金曜日は、終わりのコマの時間がいっしょ。どっちが先に帰ってくるかの勝負だ。いや勝負するかはわかんないけど。

 晩ごはんを食べながら、由貴が楽しそうに今日あったことを報告してくれる。映像基礎が進み早くてたいへんだーとか。担当の先生が変わった授業もあるけど、おおむね進み方はいっしょだ。わたしもわかることは教えるし、学科のセンパイを頼って過去問さがすのだってできる(知り合い、あんまいないけど、まあ由貴のためならね)。

 そんなことを話してる間に夜はとっぷりふけてしまうわけ。(ちょっと小説読んだ後だから、それっぽく言ってみたかった)由貴はまあいつまでも話したそうにしてるんだけど、11時にもなったら、いくら由貴の頼みでも眠いものはしょうがないのよ。で、由貴は由貴でしゃべりながらあくびしてるのにまだ話そうとしてる。

 わたしが、次どっちかがあくびしたら終わり、続きは明日って言ったら、由貴、めっちゃあくび我慢しながらしゃべり続けようとするの。「今したでしょ?」「いえしてません」の行ったり来たり。さすがに耐え切れなくなって、日付変わる前に寝たけどね。

 よくまあそんなに話すことがあるな、感心した。楽しく生きれてるのはなによりだ。今はちょっとだけ、由貴がまぶしく見える。



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