【1月31日 00:52】

 丸1日ばかり涙が止まらなかった。流石にもう枯れて、泣き疲れて倒れるように寝ていたら、もう1日経っていた。目をさましてからは、からっぽの頭で終わりのことばだけを考えていた。締め切った部屋で、そんなふうに時間感覚もなくしていたから、携帯見るまで日付がわからなかった。もう31日になっていた。

 カーテンの隙間が白かったからたぶん今朝方、出かける直前だっただろうか、由貴がわたしの部屋の扉に向かって、小さく「センパイ」と呟いたのが聞こえた。ちょうど扉に背を預けて、由貴のことを考えていた。

 無理だな、もう。それだけは間違いないけれど、でも、それでも、申し訳ないな、とも思う。わたしたちはどこかで食い違ったんだ。

 わたしの真似を途中でやめさせるべきだっただろうか、それとも、もっとかまってあげて、あなたはわたしのものだからと言ってあげたら、むしろ由貴もあそこまでしなかっただろうか。その覚悟がなかったわたしの方が、もしかしたら悪かったのかもしれない。

 どれもこれも、過ぎてしまったことだ。いくら後悔したって、由貴を由貴としてかわいく思えた頃は戻ってはこないんだな。それは確かに悲しい。

 裏切った、と言うなら、お互いに、どちらともなく、どちらをも裏切ったんだと思う。だから痛み分け。見た目は同じでもね、心までは同じにはなれなかったんだ。

 また涙が出てきた。今日の夜だけはこの涙を抱いて寝て、朝が来たら、終わりにしよう。


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