【9月15日】

 夏休みももうあとわずか。結局、由貴も私も出かけることもできずにいた(お互いクソ暑いなかわざわざ出歩くタチではない)けど、流石にどっか行きたくない? ってことで、そろそろ2人でどっか行くか、ということに。

 私がメイクしてるのを由貴がジロジロ見てくるから、どしたのって言ったら、センパイどこでメイクとか覚えてきたんですか、って。

 いや、正直ね、また始まったなーって思った。まねっこグセっていうのかな。いいかげん、自分の生き方を見つけてほしいんだけど。でもいっしょに暮らしててわかる、この子、自分に自信が持てずにここまできたんだなあって。自分のやってることとか価値観が正しいのか不安なんだ。

 わたしもお人よしなんだなと思う。そういう由貴がなんだかほっとけないんだ。

 わたしのメイクをマネしてみたいって言う由貴。由貴とわたしは、からだだけじゃなくて全体的な雰囲気も似てる。だからこそあの子はわたしの役をそのまま演れたわけで。

 そんなにマネしたら双子みたいになっちゃうんじゃない? って言ったら、双子、いいじゃないですか、だって。

 まあ、由貴がいいならいいんだけど、わたしとしてはフクザツだよ。なんでかな、よくわかんないけど、フクザツ。

 それで、都内テキトーにぶらついてた。双子、とまではいかなくても、姉妹みたいに見えてたのかもしれない。

 休憩がてら寄った庭園がキレーだった。おばちゃんかよって感じだけどw たまにはこういうのがいいんだよ。





 

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