見出し画像

これからは簡略化がキーワード。 2022年秋冬の"肌作り"は何がトレンドに?【2022年4月2号】

こんにちは、LIPS編集部です。ブランド広告主様に向けてマーケティングの支援をしている『LIPS labo』。今回はLIPSユーザーのリアルなベースメイク事情を調査。年代別のなりたい肌や、ベースメイクで一番重要視しているアイテム、さらに春夏・秋冬でベースメイクに対して意識が変わるのか、などユーザーの本音をアンケートを元に分析しております。(※LIPSユーザーを対象にアンケート。集計期間:2022年4月6日(水)~12日(火) n=3,223)

そして昨年の秋冬ベースメイクの傾向を振り返りつつ、今年の秋冬ではどんなベースメイクが求められるのか、どのような訴求がポイントとなるかを考察しました。

1、約7割の人がコロナ前よりベースメイクに「注力するようになった」と回答

約7割が「ベースメイクに注力する」と回答。ベースメイク市場も大きく広がりを見せた。

「マスクで肌が荒れるようになった」「マスクにつくのが気になるようになった」「蒸れるので崩れやすくなった」など、マスクをするようになったことで、7割の人がコロナ以降ベークメイクに注力するようになり、“肌にやさしい”、“マスクにつきにくい”や“崩れにくさ”を追求しているという結果となりました。
 
また、「自分と向き合う時間が増えた」「SNSやYouTubeを見る機会が増えて情報が入ってくるようになった」という声も多く上がっており、働き方などのライフスタイルも変化したことでおうち時間が増え、メイクの研究などに費やす時間が増えたことも、ベースメイクに注力するきっかけになったようです。

2、年代別で“なりたい肌”が異なる。「仕上がり」と「崩れにくさ」の二極化に?

10代、20代・30代、40代と年代別で求めるものが大きく異なることが分かる。

なりたい肌を調査すると、10代のなりたい肌の1位は“透明感”、20-30代は“崩れにくさ”、40代以上では“ツヤ感”を重視するという、世代別に異なる結果がでました。

マスク生活が定着してきたため、崩れにくさは各世代とも一定数重視されていますが、10代と40代以上では、崩れにくさ以上に透明感とツヤ感といった肌の仕上がりを重視している傾向があることがわかりました。
 
透明感とツヤ感は一緒にされてしまいがちですが、10代の求める透明感は、韓流アイドルのようなトーンアップした色白感のある仕上がり
逆に40代では、シワ・くすみなどのエイジング悩みのある肌や乾燥した肌を、パッと健康的に見せてくれるような弾力感があるハリツヤ肌を求めていることがわかりました。

また、ニキビ跡や毛穴が気になる人は、年代を問わずカバー力を求めているという傾向も。

3、ベースメイクで注力するのは”仕込みアイテム”へシフト

ファンデーションやコンシーラ、パウダーなどではなくベースメイクで一番最初に使用する
"仕込みアイテム"に支持が集まる結果に。

ベースメイクで最も重視しているアイテムを調査すると、各年代ともに過半数以上がファンデーション以外の機能性下地・日焼け止めを選択するという結果に。

しかし、10代と20代以降では、その傾向が少し異なり、肌悩みが少ない10代では日焼け止め、エイジングサインや肌悩みが増えてくる20代以降は機能性下地が重視されている結果となりました。
 
特に20代以降で機能性下地を重視する理由としては、「ノーファンデでも肌をきれいに見せてくれる」「1つで多機能だから時短になる」「マスクで崩れやすくなるから、あまり重ねたくない」という声がみられました。

特に昨年からはカラーコントロール系の下地やトーンアップ効果ができる下地など、機能下地市場に幅がでてきたことで、選択肢がぐっと広がったのも理由の一つとして考えられます。

そんな"仕込みアイテム"の代表である下地に求めるものを調査。

さらに下地に求めている効果を調査。
元々は肌のトーンを整え、ファンデーションの密着度を高めたり、仕上がりを長持ちさせるなど、ファンデーションを塗ることが前提だった下地ですが、マスク時代になりノーファンデーション派やナチュラル派も増えたことで、現在はカバー力・紫外線防止効果・トーンアップなど、以前は他のアイテムが担っていた機能を下地に求めているという結果になりました。
 
今の時代、もはや機能性下地が当たり前に。
下地は肌のコンプレックスや"あら"をナチュラルにカバーし、肌質そのものを底上げしてくれるスキンケア効果までも担っているようです。

4、年代が上がるにつれ、ベースメイクをカスタマイズする傾向に

約6割がベースメイクを変えると回答。
逆をいえば、約4割はベースメイクは変えない、そのままであるとも捉えられる結果に。

春夏と秋冬でベースメークを変えていますか?と調査したところ、約6割が変えていると回答がありました。

「冬は乾燥・夏は汗、皮脂の悩みと季節によって肌悩みが違う」「夏は鼻や小鼻のテカリが気になる」「夏はUVカット効果を重視する」など、季節によって異なる肌悩みを解消するため、季節による環境要因に合わせてカスタマイズしているよう(特に夏のメイク崩れ、紫外線要因が大きい)。

年代が上がるにつれて、その傾向が高まっているということがわかります。
 
一方で、変えないという人も4割。10代では最も多く「季節によって肌悩みは特にない」、20代以降では「気に入ったものをリピート」「買っても使い切らない」「めんどくさい」などの声が。

過半数が下地やファンデーション、パウダーまでフルで活用している。

春夏と秋冬、それぞれのベースメイクの作り方を調査したところ、秋冬は春夏よりもファンデーションを使う人が増える傾向がわかりました。

増えた要因として「夏に比べてヨレが少なく、崩れにくい」だけでなく、「秋冬は乾燥が気になる」という肌悩みの理由が多く、ファンデーションにカバー力だけでなく、保湿力を求めていることが読み取れます。

また、逆に秋冬でも約4割の方がノーファンデーションという事実も。ニューノーマル時代らしく「厚塗りすると崩れやすい」「肌をナチュラルに見せたい」という声が多くありました。

5、ベースメイクの簡略化傾向が強まっている?

10代ではファンデーションを使用しないという回答が最も顕著に。

季節ごとに使っているファンデーションを調査したところ、20代以降では、「保湿力」「乾燥させたくない」という理由から、秋冬に圧倒的にリキッドファンデーション派が増えます。一方、全体の2割の人はノーファンデ派特に10代では、約4割がファンデーションを使っていないという結果になりました。

考えられる理由としては、これまでの結果からも分かる通り、下地が進化して機能面が充実し、肌悩みが少ない10代は下地だけで満足している方が多いと推察されます。

また、一定数いるリキッドファンデーションやクッションファンデーション派は「薄づきになりやすいから」「薄く塗ってナチュラル感重視」「肌になじむ」という声があり、軽いつけ心地で薄づきが好まれる傾向にあります。

また、別のアンケートで調査した最近増えているU V乳液への認識は、約4割の方が紫外線防止効果機能のついたスキンケアアイテムとして認識しているという結果になりました。

下地やUV乳液が進化したからこそ、ファンデーションに求めるものも変化していて、より悩みに特化したスキンケア効果が高いものが支持されるようになったとも考えられます。もはやベースメイクはスキンケアの一部なのかもしれません。

6、2022AWのベースメイクに求められるものとは?

昨年、2021AWの傾向を分析すると、
①機能下地進化し下地以上、ファンデーション未満のナチュラル仕上がり
②スキンケア効果が期待できるファンデーション
が人気の傾向に。

特にファンデーションに関しては、まるで美容液のようなスキンケア効果の高いものが数多く登場し、20代以降の"肌を守りたい""肌を労りたい"というニーズにうまく合致していたよう。
 
そして、2022AWはさらに各ベースアイテムが進化し、アイテムごとの境界が曖昧になってくるのは間違いありません。従来であれば、主役はファンデーションで、下地はあくまでもファンデーションのためのものだったのが、今は下地に主役が移りつつあります。下地にはさらに機能性と肌の仕上がりを求められ、引き続き重要になるのではないでしょうか。

一方、肌悩みが増えてくる20代以上の年代にとって、特に乾燥する秋冬はスキンケア効果のあるファンデーションのニーズが、今季も過半数以上あると思われます。

これからは、カバー力ではなく、スキンケア効果のある、肌をやさしく守りながらナチュラルにあいうのが大前提で、肌そのものが元々美しいように魅せてくれる、ヴェールを纏えるようなものが支持されていくのではないでしょうか。
 
ベースメークに関しては、マスク悩み以外にも、年代別で抱えている悩みや求める仕上がりが違ってくるからこそ、関心や興味をもつ訴求ポイントが違ってきます。

年代ごとでアイテムの切り口を変え、ライフスタイルや悩みなどの年代ごとの背景を考慮し、年代別で伝え方を変えていくことがより大切ではないかと考えます。
 
取材協力/髙丘 美沙紀

★アンケートご協力のお願い★
「LIPS labo」をお読みいただきましてありがとうございます。お手数ではございますが、本記事をお読みになった感想をお伺いしたく、アンケートへのご協力をお願いいたします。(項目は3点のみです。ご協力を何卒よろしくお願いいたします)

過去の記事はこちらから


アプリダウンロードはこちらから

App Store
Google Play

お問い合わせ
★LIPSで出稿をご検討の企業様は資料をDLの上、lips-sales@appbrew.ioまでお問い合わせください。


 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?