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母子生活支援施設を退所された方々へ、クリスマスギフトをお贈りしました!

Living in Peace (以下、LIP) は、2021年12月に「Chance Makerギフト」の第4弾を実施しました。

Chance Makerギフト(以下、CMギフト) とは、母子生活支援施設を退所された方々へ、施設を介してギフトをお贈りすることで、施設と退所世帯のつながりを回復し、社会での自立を支えることを目指す取り組みです。

母子生活支援施設とは? 

母子生活支援施設 (以下、母子施設) とは、子育て中のお母さんとお子さんが一緒に入居できる、集合住宅型の児童福祉施設です。

様々な困りごとを抱えたお母さんが、ちょっとひと休みをして、生活を立て直すために利用しています。

母子施設とこれまでのCMギフトについての詳しい情報は、以下の記事よりご覧ください。

CMギフトのねらいと内容

ギフトの狙いは、大きく以下の2点です。

① ギフト(宅食や家事代行サービス)による金銭的・身体的負担減
② 施設とのつながり(ソーシャルキャピタル)の回復、精神的孤立の緩和(世帯が抱える生活問題について『頼れる人』の数を増やす)

今回の第4弾では都内の4施設にご協力いただき、退所家庭の85世帯へレターを送付。そのうち、注文があった73世帯にギフトをお届けしました。

お送りしたレター

人気のあったギフト
* 魚沼産コシヒカリ 10kg (注文数 15点)
* 氷温熟成ステーキ食べ比べセット (注文数 9点)
* 伊勢丹カタログギフト (注文数 6点)

第1弾〜第3弾のCMギフトに引き続き、食料品の注文が多い傾向にあります。また、ギフト選択時のアンケートでも、生活必需品のニーズを述べられるお母さんが多くいらっしゃいました。

ご協力いただいた企業

第3弾に引き続き、株式会社三越伊勢丹様のオンラインギフトサイト「MOO:D MARK by ISETAN(ムードマーク バイ イセタン)」からご助力をいただきました。

また、日頃からLIPを支援してくださるコストコホールセールジャパン様から頂戴した商品券も使用させていただき、食料品のセットとして、LIPがピックアップしたコストコの人気商品をお贈りしました。

ご協力くださった企業様に、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!

ギフトを通していただいた声

お母さんや職員の方々から、次のようなご感想をいただきました。

お母さん方の声
「母子施設から連絡があり、つながりを実感して心強かった。」
「この度お米を希望しました。よく食べる子どもたちにたくさんおにぎりが作れると思って選びました。留守番させることが多いので食べ物が家にあると思えれば、親の私の気も楽になるのです。親切な取り組みをありがとうございます。」
「とてもありがたいです。特にコロナ禍で非常に貧しく辛いので、少しでも気持ちに余裕ができました。」

<アンケートより一部抜粋>

母子施設職員の方々の声
「年賀状で近況やギフトへの感謝を書いて送ってくださった。」
「5年以上前に退所した方が久しぶりに来所してくれた。」
「電話が苦手で応答してくれなかった退所者がいたが、ギフトの手紙が届いたことで電話をくれ、子育てに困っていることを教えてくれたため、助言をすることができた。」

<ヒアリングより一部抜粋>

母子施設をめぐる課題について

母子施設の入居率(施設の定員に対して、入居している母子の入居者数)は、毎年少しずつ減少傾向にあります。

施設の部屋数にはまだ余裕があるのに、そのリソースを上手く活用できていないのです。

措置費算定資料、母子福祉部会 紀要(平成29年度)

これにはいくつかの理由と課題があります。そのうちのひとつは「母子施設の存在自体が、そもそも施設を必要とするお母さんに知られていない」という課題です。

そこで、今回ギフトをお贈りしたお母さんへのアンケートを通して、母子施設の認知について伺いました(任意回答 n=31)。

Q. 母子施設についてはどこで知りましたか? (複数選択可)

アンケート結果からは、自治体の窓口で母子施設について知る方が大半を占め、公的な機関から紹介されるまで施設の存在を認知していらっしゃらない方がほとんどだとわかります。

また、母子施設に対するイメージにも偏りがみられます。

「入所前と入所後で、母子施設に対するイメージのギャップはありましたか?」という質問には、約2/3のお母さんが「あった」と回答されました。

Q. 入所前と入所後で、母子施設に対するイメージのギャップはありましたか?

「あった」と回答したうちの約8割は、「入所後に良いイメージに変わった」というポジティブなギャップでした。

「管理が厳しいイメージがありましたが、皆さん親身に接してくれてプライバシーも大事にしてくれました。」
「ただの寮だと思っていたのですが、実際は行事など沢山あったのでとても楽しく過ごせた。」
「なにか行事等で負担になることがあるのかもしれないと思っていたけれど、楽しいものだった。場所によってルールが全然違うのを知ったけど、優しくあたたかい場所だった。」

<アンケートより一部抜粋>

これらの回答から、母子施設の認知度の低さ・マイナスのイメージが、施設を必要とされる母子への情報不達・申し込みの足枷となっている可能性が想像されます。

こうした状況を少しでも改善し、支援を必要とする母子が施設の見学や入所へつながれるようにするため必要なことは何か? LIPも、引き続きできることを模索していこうと思います。

終わりに

寄付者様や支援企業様、施設職員様など、多くの皆様のおかげで、今回も多くの家庭にギフトをお届けすることが出来ました。たくさんのご協力と温かい想いをいただき、LIP一同、心から感謝いたします。

子どもたちを取り巻く環境をより良いものとするために、これからも精一杯取り組んでまいりますので、引き続きあたたかなご支援のほどよろしくお願い申し上げます!

―お知らせ―

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!

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