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本当にきれいなこと 「ステップハウスとも」クラウドファンディング終了に寄せて

10月30日まで実施していたクラウドファンディングは、総勢495人の方から、総額7,207,600円の寄付が集まり、当初思い描いた「もっとも良いかたち」よりも、さらに良いかたちで終了することができました。

2ヶ月超のあいだ、様々な形でサポートくださった全ての方々に、心から感謝申し上げます。

今回応援してくださった方々の多くは、「自分にもできることを」という善意でご協力くださったのだと思います。

しかし一方で、寄付に寄せられた応援メッセージの中には、悲しみや怒り、あるいは後悔の念のにじむコメントも少なくありませんでした。そして、そうした方々の想いを簡単に「善意」と呼んで済ませてはいけないのではないかと思うのです。

私たちの活動は、「善意」という「きれいな言葉」だけでは語れない想いによって支えられている。

とくに「家族」や「育ち」といった問題に関わろうとするとき、このことを見て見ぬふりはできません。

「誰よりも大切な存在なのに傷つけてしまう」
「心から助けが欲しいのに声が上げられない」

「家族」や「育ち」が決して「善いこと」に終始しえないことに目を向けなければ、世の中に溢れる「家族の愛」や「自己実現」といった「きれいな言葉」も、意味のないただの装飾でしかないでしょう。

本当に大事なことは、きれいごとではない現実のさなかに、「きれいな言葉」では掬えないものとして燦然と輝くように思います。

本当にきれいなことは「きれいな言葉」をすっかり通り越したところにある。私はこのことを児童福祉の分野に関わるなかで学びました。

こうして言葉を連ねること自体がある種、自己論駁的なのですが、問題の所在だけでもみなさまと共有できればと思います。

そして何より、今回のクラウドファンディングは、私自身やLiving in Peaceのチームにとってまさにその「本当にきれいなこと」でした。

本当にありがとうございました。

執筆:中里晋三(Living in Peace 代表)

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