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犬と猫の乳歯と永久歯

子犬、子猫の乳歯は、永久歯よりもするどくとがっています
この形をしているのは、子犬子猫同士でじゃれあって遊んでいる際に、
「噛んだら相手が痛がった」「噛まれたら痛かった」という経験をすることで、上手な遊び方や力加減を学び、社会に適応していくためと言われています。

■犬と猫も歯が生え変わる

乳歯は、犬では生後約3週間で、猫では生後2週間で切歯、臼歯、犬歯の順番で生え始め、生後約2か月で全ての乳歯が生えそろいます。乳歯の数は永久歯よりも少なく、ヒトが20本であるのに対し、犬では28本、猫では26本の乳歯が生えます

永久歯への生え変わりは、犬では生後約4ヵ月から、猫では生後約3ヵ月から始まり、生後約7ヵ月までに切歯、臼歯、犬歯の順番で永久歯に生え変わります。

歯が生え変わる時期は口の中がムズムズするため、子犬や子猫達は硬いものをカジりたがります。目を離したスキに家具やリモコンをボロボロされてしまった!なんてことも。
たくさんカジっても問題ないおもちゃを与え、カジっていいものとカジってはいけないものの区別をつけさせるといいでしょう。

生え変わり1


■生え変わりが終わる頃なのに乳歯が残っている!?「乳歯遺残」


永久歯の生え変わりが終わっている時期のはずなのに、乳歯が抜けずに残ってしまうことを乳歯遺残(にゅうしいざん)といいます。

乳歯遺残は、あごの小さな小型犬で多くみられ、犬歯に起こりやすい傾向にあります。抜けるはずの乳歯と新たに生えてきた永久歯が隣り合わせに並んだ状態になり、両者の歯の間は非常に狭くなっているため、汚れがたまりやすくなります。歯ブラシによるブラッシングでこまめに汚れを取り除きましょう。


また、乳歯が抜けずにいつまでも残っていると永久歯が生えてくる妨げになり、永久歯が正しい位置に生えず、歯並びや噛み合わせが悪くなってしまう場合があります。ゆがんで生えてしまった歯が、口の中の粘膜にあたって傷つけてしまうことも。

抜けずに残った乳歯は、動物病院にて抜歯する処置を行う場合もあります。
かかりつけの動物病院を受診した際には、子犬子猫期の歯の生え変わりが問題なく進んでいるか、お口をチェックしてもらいましょう。


■子犬子猫の時期からはじめたい!歯みがき練習


そして、子犬子猫の時期から、歯みがき練習もスタートしましょう。
まずは、お口まわりや歯にタッチする練習から始めることがおすすめです。
お口に触られることに慣れておくと、歯の様子が見やすくなります。

ただし、歯の生え変わり時期は、お口まわりが敏感になっているため子犬や子猫が嫌がる場合もありますので、無理せずゆっくりと慣らしていきましょう。

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