見出し画像

私のお仕事を紹介します

フリーランスになってから、自己紹介がかなり面倒だな、と思うようになりました。

それは多分、とある官公庁にていち公務員として勤務していた時には、その官職だけ言えば伝わり、そこから会話は広がるとしても、『職業柄、仕事の話はちょっと、、、』というの空気は、ほとんどの大人がわかってくれていたし、興味津々で聞きたがる人にも『内緒だよ』と言えば、それ以上話す必要はなくなったからです。


でも、今は違います。


『お仕事は?』

『フリーで通訳・翻訳のお仕事をしています』

『へえ〜かっこいいですね!私なんて日本語もままならないのに、、、英語話せるのかっこいいですね』

と、多分これ、通訳とか語学できる人が一番よく言われる言葉です。語学ができる人に対して言ったことある人、きっといるはずです。

日本語もままならないのに』への正しい対応が未だにわからない(笑)しかも『通訳』って言った時点で、なぜか皆んな英語だと思い込んでいるのです。

これは英語以外を話す通訳さんあるあるだと思います。

『いや、実は中国語なんです。英語出来たらかっこいいですよね〜憧れます』

『あ!中国語なんですか!あれですよね、マーマーマーマーですよね』

『それですそれです(笑)』

ここまでは、いつものやりとりで。


問題はここからなのです。


『通訳って、どんなお仕事されるんですか?』

『まあ〜色々ですね。幅広いです。』

と、濁すことがほとんどです。


なぜなら、本当に色々なお仕事をしているので説明が面倒だし、半分くらいは機密性が高い内容の仕事なので、そう簡単に説明できないのです。

正式なお仕事の場面ではきちんと自己紹介しますが、普段の何気ない会話では割愛することが多いのです。

ですが今回は、noteを執筆するにあたって私という人間がどんな人間なのか説明したほうがわかりやすいと思うので、少しだけ、自己紹介をさせていただきます。

私の主な活動内容として、5つのお仕事をまとめてみたので、お時間ある方は是非読んでみてください。


お仕事① 中国SNS運用・管理

日本企業やサービス等の中国SNS運用・管理をしています。

中国人が、中国から日本の何かについて調べようとする場合、大抵、中国最大の検索エンジン『百度』か、SNSで検索することが多いです。

例えば、グーグルにサイトを掲載していれば海外からも日本のウェブサイトを閲覧することができますが、『百度』では、日本のウェブサイトを閲覧できない場合が多く、SNSについても、基本的にはTwitter、Instagram、Facebookなど主要プラットフォームは利用できません。

それらに代わり、中国では、中国版Twitterである『Weibo』や中国版Instagram『小紅書』などといったサービスがあります。中国や、それ以外の地域でも利用することができるため、多くの中国人がこれらのサービスを利用しています。

日本人がSNSで情報検索を行うように、中国人もこれらのSNSを利用して情報検索などを行います。

膨大な中国人顧客の誘致、確保を目的とした、日本企業のSNSアカウントの管理・運営を行っています。主な仕事内容としては、投稿、コメント・DMへの返信、企業担当者に繋ぐ等、様々です。

現在は、企業サービスや、著名人などのSNS管理運用を担当しています。

お仕事② ニュースやテレビ番組の映像翻訳


リアルタイムに飛び込んでくるニュースや、テレビ番組の映像翻訳を行っています。

テレビ番組などで、海外のおもしろニュースやびっくりエピソードなどご覧になったことがあるかと思いますが、そういった類の映像翻訳や、最新ニュースなど、報道番組で使用する素材などを翻訳を行います。

いつまでに提出、という作業期間を相談できる場合もありますが、ニュースなどはできるだけ早く作業を行い提出しなければなりません。

不定期で連絡があり『お願いできますか?』という感じで、時には夜遅くに連絡が入る時もあります。

コロナが始まったばかりの頃、日本に入って来る前などは毎日のように中国の最新情報を調べたり翻訳したり、本当に忙しかったですね。

最近だと、北京オリンピックの時期もこういった案件が非常に多く、他のお仕事と並行しながら作業を行うので非常に疲れていました(笑)

最初の頃は睡眠を削りながら、その都度、締め切りと戦いながら頑張っていましたが、今は他のお仕事とのバランスや自分の体調を考えながら、できる範囲で受注するようにしています。


お仕事③ 機器や商品の仕入れ(越境EC)


皆さんがご存じのとおり、日本で販売されている商品の多くがメイドインチャイナです。

仕入れる商品は業務用機器から日用品まで様々ですが、サンプル品の取り寄せ、カスタマイズ、商品カタログや説明書の翻訳、発送から日本に届くまでの手配などを行っています。

私自身が卸売業をしているわけではなく、あくまでもお手伝いです。

いくつかの企業でその役割を担っていますが、届いた商品に問題があると文句を言ったり、時には価格交渉を行うこともあります。そういう時は、面倒くさいです(笑)でもそれも仕事です。

業務用機器などについては、基盤からモーター、配線など具体的なカスタマイズ、指示を行うこともあるため、気が付けば誰よりも私が機器について知っているなんてことも。

そういった流れで、機器の説明、納品のため全国出張に行くこともあります。しかも1人で。今年3月には、沖縄に2回行きました。経費で1週間ほど滞在し最高でした!(^O^)(笑)

お仕事④ 学校での通訳


学校といっても、語学学校などではなく、日本の技術や手技などを教えている学校です。

中国を始めとした色々な国から、日本の様々な技術、手技を学びに多くの人が来日しています。

コロナが始まってからは、海外から来る生徒の対応よりも、国内で暮らす中国人が学びに来る際の対応などを行っています。

こういった学校での通訳をしているうちに、自分もまた知識や技術が身についてきて、楽しいですよ。

お仕事⑤  司法通訳

これは私の得意分野であり、専門分野であり、強みです。

官公庁で勤務していた前職の経験、知識を活かして、法曹界において司法通訳を行っています。

裁判所での公判、検察庁、弁護人や警察で行われている通訳を司法通訳といいます。

こういった場では、相手の母語で正しく理解をさせたうえで、正しい手続きを行わなければなりません。

意訳、誤訳、また要約することは許されず、正確な通訳が求められます。

司法通訳に従事するためには、都道府県において多少の違いはあるかもしれませんが、一定の知識、経験が求められます。法務省管轄の通訳人として登録されるため、登録のための試験を受けなければならないケースもあります。

通訳人として活躍されているのは50代以上のベテランの方が多く、20代、30代の比較的若い年齢の通訳さんは少ない印象があります。

特に、中国語通訳に関して言うと、若い年齢の日本人の通訳さんは非常に少ないです。いないことはないのだと思いますが、珍しいと思います。

ちなみに私は、1990年以降の生まれで、純日本人です。

以前、通訳人待合室でベトナム人の同年代の先生とお会いしたことがあり、なかなか同年代の先生とお話する機会がないので、嬉しくて2人で盛り上がった記憶があります。

今後の記事でも、話せる範囲で話していきたいと思いますが、こういった場で通訳に従事したことによって、より『日本人通訳者にもっと活躍してほしい』という気持ちが強くなりました。


その他幅広いお仕事

今日は、私の主な通訳・翻訳のお仕事を紹介しました。

その他にも、契約書やプレゼン資料の翻訳、取材への同行通訳など、幅広い分野でお仕事をさせていただいています。

もちろん、最初からここまでお仕事をいただけるわけではありませんでしたし、フリーランス3年目でようやくここまで来た、というかんじです。

これから、私が通訳・翻訳者として感じていることやフリーランスという仕事形態についての考え方など、noteを通じて発信できればと思っています。

これから、よろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?