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【第9回】資産は分散して運用すべき?【様々な投資方法について】

T:元就〜!わしはもう、なにも怖くない。投資をするぞ!!

M:どうした急に?

T:ほれこれじゃ。

M:「猿でも買える!すぐに儲かる投資!」・・・?

T:これを読んでたくさん商品を買うぞ〜!!

M:ちょっと待たんか秀吉殿!またこんな物に影響されて!
そもそも投資は「分散投資」と「長期投資」で
リスクをうまくコントロールすることが必要じゃ。

T:なに!そんなの知らなかったぞ!早く教えんか!

M:まったく・・・少しは学習してくれ

T:ところで、長期投資?長期的に投資することが
リスクのコントロールとどう関係あるんじゃ?

M:値動きの大きい株式は、
短期的にみると急激に価格が下落したり上昇したりしておる。
例えば、バブル崩壊時やリーマン・ショック時なんかはブレが大きかったが、
長期的に見ればそういったブレはだんだん落ち着いて緩やかになる感じじゃ。

T:ふ〜ん、長い目で見る感じか。わしぴったりじゃな。

M:そうか?
長期投資ならリスクの高い商品であっても運用資産に組み込むことができる。
リスクを抑えながらもより高いリターンを期待することが可能になる。
老後の資産形成にこそ特に利用したいところじゃ。

T:ふむふむふむ。じゃあ分散投資というのは何じゃ?

M:投資には”一つのカゴに全ての卵を盛るな”という格言がある。

T:突然じゃな。確かに、産まれたときに窮屈じゃもんな

M:ヒヨコの気持ちが分かる男なんじゃな・・・
そうじゃなくて、食用卵の話じゃ。
ヒヨコは産まれん。 

T:なんだ生卵か。あっ、いや茹で卵か? 

M:卵の設定もどうでもよい!よいか、一つのカゴに入れておくと、
カゴを落とした時に卵が全て割れてしまうじゃろ?
しかし、卵を複数のカゴに分けて入れておけば、
カゴを一つ落としても他のカゴの卵まで割れることはない。
複数のカゴを一度に落とすことは稀なことじゃから、
一度に全ての卵が割れてしまう可能性は低くなるんじゃ。 

T:そういやワシも昔、
複数のカゴを一度に落として茶々に怒られたことがあったのう・・・

M:(無視)・・・分散といっても
闇雲に複数の資産に投資しろというわけではない。
異なる値動きをする資産に分散するのが効果的じゃ。
例えばこんな感じで。

T:なぜじゃ?

M:値動きが同じタイプの資産だと、結局一つがマイナス方向に動けば
他の資産もマイナス方向に動いてしまうからな。

T:なるほど!かしこい!

M:そうして異なる資産を組み合わせて分散投資することを
「ポートフォリオ運用」という。資産形成の目標を実現するには、
リスクを減らして安定したリターンを確保していく必要がある。

T:「ポートフォリオ」・・・しゃれたイタリアンじゃな

M:そうじゃな(棒読み)。
そのためにどんな組み合わせで分散投資するのか、
アセットアロケーションを考えることが重要じゃ。

T:カタカナに味を占めてまた!!

M:アセットアロケーション!!資産配分のことじゃ。
適切なアセットアロケーションは人それぞれ異なる。
更に、同じ人であっても収入や年齢が変われば
リスクも許容レベルも変化するので、
最適なアセットアロケーションも変わっていくぞ?

T:ほう、いろんな資産に分散して投資するのが良いんじゃな? 

M:それがな、実は1つの資産でも分散投資は使える。

T:1つで分散?? 

M:時間分散じゃ。
値動きのある商品を、購入タイミングを何回かに分けるんだ。
定期的に買い続けることで平均購入単価を抑えることができ、
リスク低減効果が期待できる。高値掴みの可能性も低くなるしな。
時間分散はいわゆる積立投資にあたるんじゃ。

T:なるほど!色々考えるなあ

M:他人事じゃな。それではここでクイズです!
積立投資には「定量購入法」と「定額購入法」があります。
どちらでも一度にまとめて購入するよりリスクを抑えられるんじゃが…
さて、より効果が高いのはどちらか分かるかな?

T:うーん・・・よく分からんが、なんとなく定量購入法!

M:さすが秀吉殿!!正解は定額購入法じゃ。

T:くっ!!喜びかけてしまった・・・

M:定額で買い付ける場合、
価格が安い時は購入数量が増え、価格が高い時は購入数量が減る。
これによって平均購入単価がより抑えられるので、
株式や投資信託、金の積立投資など様々な投資商品に応用されているんだな~
「ドル・コスト平均法」と呼ばれておる。
投資初心者や元手の少ない若者にも適した投資手段じゃから、
秀吉殿にもピッタリじゃな。 

T:おいおいおいおい、
確かに元手は少ないが、ワシそんな若くないぞ?(嬉)

M:いや「投資初心者」のほうじゃ!


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