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キラキラな時間|昭和のおもちゃ

まだ昭和40年代、下の記事の数ヶ月後のこと。

思いもしなかった輝かしいプレゼントが届いた。

慣れない土地で寂しかろう、と祖父が持ってきてくれたのだった。(というか、祖父が寂しかったのだと思う。笑)

文字通り「ひかり輝く」おもちゃ、「ネオンブライト」だった。

おもちゃのまち バンダイミュージアム のサイト より


詳しくはこちらの動画に。
*遊び方は13'00"ごろから、完成して点灯させた様子は25'00"ごろから


外箱に書いてあるような「お子様の色彩感覚をゆたかに育てる」効果があるかはわからないが、これは当時の私にとっては心惹かれる夢のおもちゃだった。

後ろから光を当てられて輝く色とりどりの透き通ったピン、こんなにビビッドな色の光は当時の日常で見ることはなかった。
対して、光を遮る黒い台紙の質感や手触りがまたいいのだ。
色を示すアルファベットにもわくわくしたものだ。(アルファベットに対するあの気持ちはどこへ行ったのか)


これほど心酔していたネオンブライトだったが、実際はそれほど使い倒したわけではない。母はこれで遊ぶことにいい顔をしなかった。

「お片付けはちゃんとするから」と、特別なときに出してもらっていたという印象だ。
弟がまだハイハイをしている時期だったせいもあるかもしれない。
私のほうも「黒い台紙がなくなってしまったら遊べないし」と納得していた記憶もある。

なんとおりこうな子どもなのだろう、と、我ながら感心するが、当時を覗くことができるなら「いいからやっちゃえ」と言いたい。


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