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8ヶ月ぶりに髪を切る

先週、帰省している次女に髪を切ってもらった。
前回切ったのは昨年10月、日本に帰国したときだ。

話は遡って2020年、パンデミックにおける接触制限で美容室が休業となった。
それまでの定番、いわゆる「ショートボブ」が伸びて最初は不快に思っていたのだが、ある長さを過ぎると意外に扱いやすいことに気づいた。
ちょうどドイツで行きつけの店の美容師さんが辞めてしまったこともあり、それからしばらくは伸ばしっぱなしに。
昨年の日本でショートボブに戻すつもりも「傷みもないし長いのもお似合いだと思いますが?」と勧められ、全体のフォームを整えるだけになってしまった。

そこからさらに8ヶ月だから、もうだいぶ長い。かっこよくいえばロングヘア。とはいえ、なんだかここ数年は心身ともにエネルギー不足な感も否めず、若々しさが消えている。ウィンドウに映る姿を見てギョッとした。まるで「砂かけ婆」ではないか。

もうみなさんいろいろなところで目にされていると思うが、「海外で髪を切る」というのはかなり困難が伴う。
坊主頭の方や日系あるいは現地の高級サロンなどに通われている方は別として、おそらく海外在住組はみんななにかしらの逸話をお持ちではないだろうか。ここで書きはじめると長大なものになりそうなので今回はやめておくが、私にも数々の苦難があった。
そんなこともあって、前述の行きつけの店の美容師さんがいなくなってしまったあと、なかなか次の一歩を踏み出せないでいる。

さて、というわけで、以前から「切ってあげようか?」と申し出てくれていた次女にとりあえずのカットをお願いしたわけだ。
もちろん、ショートボブのようなスタイルにするには大変な技術が要る。粗が目立たないよう、セミロングぐらいの長さにした。20cmほど切って、毛先に縦にはさみを入れてもらう程度だ。

仕上がりがこちら!

いい具合にフォーカスが外れております

まっすぐに見えて緩やかなクセがあるのだが、うまくまとまってくれる長さになった。プロが見れば「あーあ」な感じかもしれないが、いまはこれで十分。なかなか気に入っている。

ちなみに切ってくれた次女はというと、なんと生まれてから今まで一度も美容室に行ったことがない。(24歳)
日本でいう中学生ぐらいまで(息子は大学に入って家を離れるまで)子どもたちの髪は私がカットしていた。その後、ストレートヘアの次女はドイツのティーン女子にありがちなロングヘアに。以来、友だちとお互いにカットしたり、自分で毛先を整えたりで済んでいるようだ。

ついでにいうと、夫も結婚してからはずっと私が散髪している。なんでも小さいころから理髪店が苦手だったのだそうだ。
2歳すぎまで大泣きして髪を切らせず、会う人はことごとく女の子だと思ったという。(お顔が小さくてかわいらしかったから、とは義母談。笑)
困った挙句、当時ミラノの一等地サン・バビラ広場にあった高級こども美容室でやっと解決したそうである。
そんなハイソな2歳も、最近はだいぶ「切る対象」が減ったこともあり、バリカンでガーッとやられているのだからわからないものだ。

美容室での施術代も驚くほど値上がりしている昨今、散髪代がかからないのはちょっとうれしい。
次の日本帰国では、その分よさそうなサロンに行っちゃおうかな、と目論んでいる。


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