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さらなるサプライズ!@トゥールーズ空港

今日は長々と先延ばしにしていた「ビッグサプライズ」の話です!


試合翌日のトゥールーズ空港。
私たちはフランクフルト行き13時10分の便に乗ることになっていた。

セキュリティーチェックを受けて、X線検査機を通って出てくる荷物を待っていると、すぐそばにやたら大きい影が。しかも半袖短パン!

なんか見たことある……と思ったら、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチではないですか!
そしてトニー・ブラウン アシスタントコーチほかスタッフらしき方の姿も。

トゥールーズ空港は規模が小さく、たいして混雑もしていない。
ゲートまでのあいだに店やフードコート的なカフェがいくつかある。

かなり時間に余裕を持たせて到着したこともありあたりをうろうろしていたら、なんと先ほどのヘッドコーチのグループが藤井ディレクターとともにカフェに!

遠くから「どうしよう、声をかけてみようかな。サインもらえるかな。いや、だめだ、せっかくのプライベートだろうし。紙ないし。あ、買った絵葉書あった。え?ペンもある?いやいやでも邪魔するのはね…」と、ひとりでどたばたする私に呆れた夫が、お願いしに行こうよ、と背中を押してくれた。(書いていてウザいぞ私)

意を決して踏み出すと、何と目の前をリーチ・マイケル選手が横切った。
あわあわしながら昨日の試合のお礼と激励、そしてサインをお願いした。
なんと写真も! うれしい……

そのあいだにジョセフヘッドコーチのグループはワインを開けていた。
なごんだ雰囲気に見える。(あとで知ったことだが、その日がジョセフさんのお誕生日だったらしい)


「ほら、だいじょうぶ。行ってみよう」と再度夫に促されつつ、わりと近くまで行くも、そこで見知らぬおばさまに夫が呼び止められた。

モニターの下で自分のフライトがどれかわからない、と、困っていらっしゃる。(どこに行ってもほぼ毎回道を聞かれたり写真のシャッターをお願いされたりする夫)
おばさまのフライトまでにはまだ2時間以上あったので便名が出ていなくて当たり前なのだが、モニターの見方を懇切丁寧に教える夫。

そのあいだに、せっかく固めた決意も空気が抜けてしまい、またイチから逡巡が始まる。「やっぱりせっかくお寛ぎのところ申しわけな(割愛)」

と、ふと気づいたらなんとなくこちらを笑顔で見ていらっしゃる(ような気が)。

行けるかも。
螺旋状にコースを取りながら近づき、写真をお願いした。
いいですよ、とみなさん笑顔で応じてくださった。涙

プライベートな時間のことなので一緒に撮っていただいた写真を載せることは控えるが、ワイングラスを持ってお寛ぎのお姿はなかなかレアなのではないかと思う。ふふふ。一生の宝にしたい。

はああ、よかったねーーー。
と、大満足で飛行機に乗り込むはずが……なんと遅延。出発予定時刻が30分、さらに1時間と遅れていく。

これはもしかしてみなさん足止め組なのか…?


出発時刻はさらに遅れていった。
こうなったら仕方がない。
さっきちらっと見て気になっていたニューヨークチーズケーキ、5.80ユーロとかなりお高いが食べちゃおう。
400mlはあろうかと思われる紙コップの紅茶をこぼさないよう慎重にテーブルに戻って一口。

と、一番端のカフェのソファにリーチ選手!…と稲垣選手!

こうして図らずもジョセフヘッドコーチのグループとリーチ&稲垣選手のあいだ、という二度とないであろうシチュエーションでチーズケーキを食べるという幸運に恵まれた。
(その直後、ルフトハンザからカフェや売店で使える4ユーロのクーポンがメールで送られてきた。もうちょっと早く送ってくれ)

チーズケーキを食べ終わるころ、リーチ選手と稲垣選手が私のすぐ後ろを通って注文に行かれた。

驚くことに、おふたりとも動きがおそろしく静かなのだ。まるで能の舞台を見ているように。
力と素早さも静かな動きも、どちらも無駄のない筋肉とバネの使い方によるものかもしれない。


少し俗っぽいことをいうと...…

リーチ選手は私より20歳も若く、こどもの年と言ってもおかしくないほどなのに、「お父さん!」と呼びたくなるような温和で深い目をしていらっしゃった。

一方、稲垣選手はグラウンドで見るのとは雰囲気がまったく違っていることが印象的だった。
なんというか、ゴツさのようなものが消えている。
普段はとてもスタイリッシュと評判なだけあって(奥さまとジュエリー・アパレルブランド↓を立ち上げていらっしゃいますね)、シンプルでカジュアルな上下黒の服を着こなされ、本当に素敵だった。


結局、飛行機は2時間半遅れで出発。
フランクフルトまで同じ飛行機に乗って帰ることができた。
ありがとう、みなさん!

このあと日本代表は一旦解散してそれぞれの所属に戻るという。
昨日も書いたが、怪我にはくれぐれも注意して、来年また彼の地で堂々と左胸の桜を咲かせてほしい。


勝手に盛り上がり全くまとまらない文章を読んでいただいたみなさまにも、ありがとう!

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