うさぎパンその2&笑ってはいけない@12月の教会
先週紹介したこちらのうさぎパン。
同じ店で今回は違ったうさぎパンが並んでいた。
こちらは一転、リアルさはなくイラスト的なフォルム。
表面はつやつや、ふわっとさらに柔らかいパンだ。味は同じくほんのり甘い系。
これと同じようなパンで有名なのは、毎年秋の深まるころからよく見かけるようになる「Weckmann(ヴェックマン)」。
人の形に作られていて、11月11日の聖マルティン祭や12月6日の聖ニコラウスの日の行事では子どもたちに配られたりすることも多い。
それがある年、教会で配られた。
当時はミサの終盤に司祭からこどもたちにビスケットや小さなパンなどが手渡される習慣があった。
ちょうど聖ニコラウスの日だったため、特別にこのヴェックマンが配られ(一説には聖ニコラウスがモデルとも言われる)、うちの3人もいただいたのだが……これがまさかの苦行となるとは。
ちょっとその現物を見てほしい。
ヴェックマンといったらだいたいどれもアバウトに形づくられているのだが、これはちょっとざっくりすぎはしないか。足はどうなってるんだ。目は…
教会の薄明かりの中で見ると、これがさらに怖い。というかキモおかしい。意外に大きいし。
こどもたちが笑ったりしていればまだ「こら、やめなさい」とか言う側になったのだと思うが、どういうわけか神妙な顔をして抱えているものだから、スイッチが入ってしまった。ぷ、ぷふ…
そう、笑ってはいけないときに限って笑いたくなるやつ。
どうにもこうにもおかしすぎる。せめて声が出ないようにと息を止めるが、ぶはーっっっとならないとも限らない。ぷるぷる震えながら、懐かしの呼吸法「ひっひっふー」をごく小規模に行うことに専念した。本当にこれはつらかった。
ちなみに失われた片目(レーズン)はこちらに
写真の日付を見てみると、なんと15年も前のことだった。
然るべきときに真剣さに欠けるのは改めるべきところであると自覚しているが、同じことが起こったら……今でも私は耐えられそうにない。