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よみがえった自転車とともに

冬のあいだにスーパーの自転車置き場で倒され、チェーンの外れてしまったマイ自転車。
前後にかごをつけたいわゆるママチャリだ。

そのときは自分でチェーンを戻して直ったと思われたのだが、10日ほどしてまた外れてしまった。
タイヤの内側のチューブに穴があるらしく、後輪の空気は抜けている。

吹きさらしの屋外に置いたままの自転車、サビや汚れもあって修理屋さんに持っていくのに気後れし、はや数カ月。スーパーに歩いて行くのにも慣れ、そのままとなっていた。恥

そんな自転車に救世主が現れた。次女の彼氏だ。
なんでもそつなくこなす彼氏くん、ガチガチに固まったチェーンのサビを根気よく落として元に戻してくれた。それまで切り替えのときに妙な音がしてほぼ使わなくなっていたギアも快調だ。
車輪を外し、チューブも交換してよみがえった。

次女もいろいろな箇所のサビを落として磨いてくれ、見違えるようにきれいになった。
なんだか私の身体や魂も少しだけサビが落ちたような気がする。

何度かの試運転ののち、スーパーまで行ってみることにした。まずはゆっくりゆっくり。
しっかり空気の入ったタイヤは軽く、滑るように走る。そのあいだどこからも「キー」とか「カタ…カタ…」などの音は聞こえない。
つい買いすぎ、前後のかごに満載で帰ってきたが問題なさそう。すごいぞ。

フランスからドイツに引っ越したときに買ったこの愛車ももうすぐ20歳になる。
右ハンドルにはアンパンマンのベル。子どもたちの三輪車から付け替えたものだがまだまだ健在だ。
さあ、もうしばらく一緒にがんばろう。





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