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前菜2品|魚介のおいしいレストラン@ミラノ

先日つぶやいたミラノのレストランの話に戻って…
(話があちらこちら飛んですみません)

こちらのレストラン、サルデーニャ料理の店だった。

サルデーニャはイタリアの島で、このような場所にある。独自の文化が色濃く残ることから、国としてはイタリアでありながら「特別自治州」とされているところだ。

Wikipedia「サルデーニャ」のページより引用
サルデーニャ島の北(上)にはフランスのコルシカ島が



さっそくアンティパスト(前菜)からふたつ紹介したい。
まずはこちら。

オリーブ、カルド、アーティチョーク

ああオリーブね、と思ったが、これは塩がきつくなく、風味豊かで飽きがこない。

カルドはあまり聞かない野菜かと思う。
アーティチョークと同じくアザミの仲間で、こちらもいろいろな品種があるらしい。

bacchette e pomodoro.comより
見た目はセロリに似ているがあの香りはない


前出の料理の写真でも「いかついセロリ」という面持ちで断面に筋がぽつぽつと見えているが、炒め煮になっていて柔らかかった。

そして左下に見えるのがアーティチョーク。

アーティチョークといえば、このような丸いタイプのものがポピュラーかもしれない。

でも、こちらの店で使われているのは、「Carciofo spinoso」と呼ばれる別の品種のもの。
Carciofo(カルチョーフォ)はアーティチョーク、Spinosoはトゲのという意味だ。

Sardegna magazine.netより
なんか見た目が悪役風

このトゲトゲアーティチョーク、リグーリア地方やサルデーニャ島などが産地になっている。
特に北イタリアで好まれるようで、夫の実家でアーティチョークといえばまずこれだ。
見た目に反して中のほうはやわらかく、アクも少なめで、生食にも向いているとされる。(トゲのある上半分と外側の硬い葉はもちろん除く)


ということで、もうひとつのアンティパストはこちら。

アーティチョークとカラスミ

生のアーティチョークを薄切りにしたものが、たっぷりのカラスミで和えてある。

アーティチョークの微かなえぐみや苦味、ほこっとした風味(ふきのとうやたらの芽、たけのこ系)に、すりおろされたカラスミの潮の風味が意外に合う。
それをまとめるオリーブオイルがまたいい仕事をしてくれるのだ。

普段、ワインはグラスに1/3ほどしか飲まないが、ここまでですでに1杯するすると入ってしまった。
実はもう一品、茹でたタコの薄切り(レモン添え)も撮ったつもりだったのだが見当たらない。笑

昨年の手術から回復した義母の80歳のお祝い、従弟に義妹の義父(ややこしくてすみません)、そして久しぶりにミラノに帰還した息子も揃っての食事は本当に楽しかった。


次回はメニューを見ることなく決めた(いや、ちらっとは見たけど)メインの一品を!


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