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やっと手術に

いよいよ待っていた日がやってくる。
右眼の手術だ。

以前、少し書いたことがあるが、何年か前から徐々に「複視」の症状が悪化していた。

眼位のずれ=斜視 はない(厳密に測ればあるのだろうが普通に見る限りわからない)のに、左右の視界がずれて見える。
これはかなり不快で疲れるし、危ない。

かかりつけの眼科に行くと、まずは脳や視神経に問題がないか調べるように言われた。
これが2021年秋のこと。そこから脳神経内科でMRIや視覚誘発電位検査、薬を飲んで筋肉の反応の違いを見るものなど、各種検査が始まった。

あまりの不自由さに、このころから片眼をつむるようになった。あまり視力も出ず、これで出歩くのは危険だが、二重の視界よりはいい。
すれ違う人にウィンクを返されたりすることもあった。(さぞ怪しかったことだろう)


さて一連の検査の最後、「ルンバール(腰椎穿刺)での髄液検査」については記事にしている。
➀から⑤まであるのでお時間の許す方はぜひ。


このルンバール検査でも異常は見られず、脳や神経の異常の可能性が排除され、晴れて大学病院の眼科の眼機能専門のセクションへの紹介状がもらえた。

大学病院での診察の予約が取れたのが6月1日。ちょうど1年前のことだ。
問診のあと、アナログ、デジタルいろいろな機器を使って動きやずれの度合いを測定。

右眼の外眼筋の動きに抑制があるという。
同じような症状があった友人は「眼筋のトレーニングでよくなるわよ」と言っていたが、私の場合はそれで治るものではなく、手術することとなった。

「ただ……ちょうど1年後になります」と先生は申し訳なさそうに言った。
もともと患者が多いところへパンデミックでずれ込んだものが進まないということらしい。

1年も待つのか…と思ったが、それでもここまでやっとこぎつけた、という安堵のほうが大きかった。

そしてそこで、もうひとつ大きな救いの手が。
メガネの右のレンズに貼って焦点を矯正する「プリズムフィルム」が処方された。

細かい筋(プリズム)が縦にミリ単位で入っていて、視界が白く曇ったり光が乱反射したりするため、「両眼で見る」という感じにはならないが、少なくともダブルに見えるのは解消され、両眼が開けられるようになった。

あれから1年、いよいよ明後日6月1日が手術日だ。
それに先立って明日、執刀医からの詳しい説明、麻酔医の問診などがある。

手術の前にカーテンを縫ってしまいたかったが……まあゆっくりやりますか。

他の手術と同様、十分な結果が得られない可能性もあるという。
まずは無事に終わり、両眼視が復活することを祈ろう。


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