「DEATH13ならぬDEATH31登場」 LUD Personal Works vol.39
Art Directorの鈴木知一(スズキトモカズ)です。
今回も「CREEP CREATURE=気持ち悪い生き物」をテーマにコラージュアートを作成しています。今回も前回に引き続き、仮想でレーベルを作った(気になって)CREEP CREATURE RECORDSからのコンピレーションALBUMのデザインのご紹介です(笑)
そして、今回また別の風が僕の中に吹き始めました。今年に入って理由はまだ明らかにできませんが、あのジョジョの奇妙な大冒険を見始めた影響が出まくった今作となります。Netflixにて公開中の第1部から見始め結局最新の第6部途中まで全部観て、すっかりジョジョファンになりました。きっといや、確実にジョジョファンとしては「にわか」の部類ですが、僕なりに観続けたジョジョの中で登場したいわゆる“スタンド”の中で個人的に群を抜いて気に入った「DEATH13」の要素を少しだけ入れさせてもらったのが今回の「DEATH31」という作品になります。
日本ではあまり縁起の悪い数字とはされていない13とDEATHをスタンドの名前に使ってる時点で、外国=かっこいい、っていう短絡的な性格の僕に刺さった部分でして(笑)他にも、赤ん坊がスタンド使いである異質な設定、夢の中にだけ登場する、なんともドラマチックな活躍の場に現れるDEATH13。。。とジョジョの話ばっかりですが、そんなわけでDEATH13=死神感をテーマにしています。
毎回言っていることですが、僕が作品作りで大事にしているのは、相反する要素を盛り込むことです。今回で言えば、死神というダークなモチーフを扱いつつ、人物はかわいげある女性というギャップを作り、なんなら笑みさえ浮かべてるという異質感をMIXしています。あとこれは気づく人は気づくくらいのほんの小さな仕掛けなのですが、13を単純に31と数字をひっくり返すことで、あのバスキン・ロビンス(31アイスクリーム)の数字になって、死神がまさかのアイスの要素さえ取り込んでしまうというPOPさを忍ばせております。
というわけで、CREEP CREATURE RECORDSは突如、ジョジョの奇妙な大冒険の登場で、一気に影響されまくっている状態に突入しました。今後、もっとジョジョに影響を受けるようなpersonal worksが登場してくるかもしれません。
鈴木知一 / Tomokazu Suzuki
Art Director, Designer
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