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<虹色しぐれ>カリン:お話し

太陽の里がありました。
まぶしくて、まぶしくて
人はいつも光かがやいていました。


だけど、その太陽の光があまりに当たり前のように光輝き、皆を照らしてくれてたので…
人々は、そのありがたみを忘れてしまってきたのです。

太陽の里の光の柱は、それを感じ憂いでいました。

吹きすさぶ、雲と風をこしらえて
やや、影の隙間をつくってみたりしたのです。

人々は、まだ気づいていませんでした。
(そう、わたしは気づいてませんでした..まだ)


光の柱は、人々が光のありがたさを忘れて、小さな事に文句を言ってみたり、自分を卑下してみたり。

なんだか、雲のもくもくを増やしてしまってました。

光の柱は、その雲に覆われてきてるし、しだいにむくれてきます。

んもう。
とばかりに、雲の隙間に隠れてしまいました。
時折光るチラチラした、光が垣間見えるだけになって、はじめて人は気づいてきます。


光のありがたさを、いままでの環境のありがたさを✨気づくことになります。

人々は(わたしは)にわかに慌てだして、前のような環境を願い出します、、が。

光の柱はまだ雲に覆われています。
人々はだってその時は気づけなかったんだもの…
と、落胆しましたが
そこには、時折光を垣間見せるだけの、光の柱が雲の隙間から見えるだけです。

だから、人々は(わたしは)
光の世界やありがたみ、ひいては自らが光の存在だとの証拠や体験、記憶やメモリアル
または、実験、冒険のたぐいをもちより

光の柱へ向けて、周りのもくもく雲を取り除き、また光がサンサンと降り注ぐ光の里を望み
こい願い、たくさんの冒険者達が、探究者が
または遊び人が、あししげく、光を持ち帰ってはまた旅に出るのです。


だけど秘密ですよ?
本当は、光の柱は…むくれてなんていないのです。

本当は、人々にちょっとした冒険や探究や、自分が光の存在と気づいきて、またキラキラの輝きの
たゆまぬ幸せを体感、実感してほしいのです。

人々の冒険談や、また、転んでしまった記憶なんかを、光の柱は興味深く、慈愛をこめて聴いています。

また、たまにこっそり先まわりして、大きな穴で転ばないようにだとか。
また、転んでしまったときは、絆創膏を近くにさりげなく置いてみたり、早く傷が治るようにと
歩く道のりに細工をしたりしてます。

実は、そこ案外と光の柱は楽しそうです…
(だけど、秘密です)

転んでも、自分の足で、または人の手をかりて起き上がり、また光を探す人々をみて
よいことがあれば、人々に見えないように
満足気に嬉しそうにうなずいています

そんな時は、たまに木の葉を揺らしたりするようです。

わたし達の旅は、まだ続くかもしれません
だけど、光の里は本当は変わらずにそこにあるのです。

人々が自分を卑下したりせず、自らが光の存在だということに気づいて、楽しく笑えるように。

わたし達は光の里の地図を魂の中に存在させながら、あちこちにいます。
たまに、みえなくなって忘れてしまうときがあるけど
だけど、光の里の地図は決してなくなりません

光の柱は、いつか雲が完全に晴れて、人々と笑顔で、バァーって笑顔で開かれるときを楽しみにしてるのです。


さ、そっからは、たねあかしタイムかな?
みんなの笑顔が、キラキラ✨
光の柱は満足気…大切なものを忘れていたものを思い出す
そんな道しぐれ。

光の里の地図は、心の中に
羅針盤は、ひらめきの直感です。

離ればなれの使者や冒険者達が、ほら…だいぶ集まってきたようですよ?


さあ、リンリンと✨ゆうゆうと
ゆらゆらと、だけど確実に光の里の地図
いざ、いざなのです♪

題:虹色しぐれ
著 カリン

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