食事の写真を撮ることは私たちにとって良いことかもしれない
食べ物の写真を撮ることはSNSのコンテンツとしてだけではなく、人々の食生活を改善する鍵となる可能性があるようだ、という研究報告。
研究者らは、豪州で一般的な食事調査法である24時間思い出し法の4つの補助ツールについて検討した。152名の参加者(女性55%、平均年齢32歳)は、ランダムに3群に振り分けられ、異なる順番で別々の日に食事をし、その食事摂取量は、秤量法によって正確に測定された。そして翌日以下の方法1、2、3+4のいずれかによって24時間思い出し法を行った。4では3で写した写真が利用された。
1.自動化自記式食事評価ツール豪州(Automated Self-Administered Dietary Assessment Tool-Australia, ASA24); 2.食事摂取24豪州(Intake24-Australia); 3.モバイル食物記録熟練分析家(mobile Food Record-Trained Analyst, mFR-TA); 4.画像補助面接式24時間思い出し法(Image-Assisted Interviewer-Administered 24-hour recall, IA-24HR))。
データ解析の結果、実際の摂取量に対する実際のエネルギー摂取量と推定エネルギー摂取量の平均差は、ASA24 では 5.4%、Intake24 では 1.7%、mFR-TA では 1.3%、IA-24HR では 15.0%であることが明らかになった。
つまり、食べたものを写真に撮ったグループの栄養摂取の正確さは、食べたものをただ思い出すように言われた参加者よりもずっと高かったことがわかったという。
これはモバイルの食品記録アプリを使用した最大規模の食事研究であり、調査結果は人々が何を食べているかを把握する方法に大きな影響を与える可能性がある、と研究者は述べている。
「人は自分が何を食べたかを思い出すのに苦労することがあります。しかし、この研究は、食事の評価は正確であることを示しています。特に、食べたものの写真を撮るように頼むことで、その人の負担を軽減できます」と研究者はコメントしている。
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