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地中海食は高齢者の認知機能低下リスクを低下させる

地中海食を実践している高齢者は認知機能低下のリスクが低いようだ。本研究は、高齢者の認知的健康に対する食事の影響に関連する生物学的メカニズムをより深く理解するための新たな証拠を提供するものであるという。

研究者らは、欧州の共同プログラミングイニシアチブ「健康的生活のための健康的食事(A Healthy Diet for a Healthy Life)」に参加した仏ボルドーおよびディジョン在住の840名の高齢者(65歳以上、65%が女性)の12年間間にわたる追跡調査データを解析した。

研究開始時に測定された、血清中の飽和および不飽和脂肪酸、腸内微生物叢由来のポリフェノール代謝物、その他の植物化学物質のベースラインレベルを地中海食のバイオマーカーとし、それらから参加者の地中海食レベルを表わす食事性メタボロミクス指数が算出された。

データ解析の結果、地中海食レベルの高かった参加者は、そうでなかった参加者に比べて、認知機能低下のリスクが低いことが明らかになった。

「バイオマーカーに基づく食事パターンの把握は、生物学的利用率のような重要な因子を考慮した、より正確で客観的な食事評価法のための一歩です」と研究者はコメントしている。

出典は『Molecular Nutrition & Food Research

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/mnfr.202300271


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