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Food Compassで長期の健康を改善

総合的な食品プロファイリング システムであるFood Compassが高いことは、全体的な健康状態の改善と死亡リスクの低下に関連するようだ、という米国タフツ大学からの研究報告。

2021 年に導入された Food Compass は、食品、飲料、または混合食事の全体的な栄養価の総合的な尺度を提供する。栄養素比率、食品由来成分、ビタミン・ミネラル、加工度、添加物など、各項目の9領域を測定する。米国で一般的に消費される 10,000 製品のスコアに基づいて、研究者は推奨する食品としてスコアが 70 以上の食品を推奨している。スコアが 31 ~ 69 の食品は適度に食べてよいが、スコアが 30 以下のものはすべて控えめに。今回の研究では、定期的に摂取するすべての食品と飲料の Food Compass スコアに基づいて、参加者の食事全体を採点した。

研究チームは、1999 年から 2018 年の間に国民健康栄養調査 (NHANES) に登録された 20 歳から 85 歳までの 47,999 人の米国成人からの食事記録と健康データを使用した。死亡数は、National Death Index (NDI) とのリンクを通じて同定された。

全体として、研究チームは、約 5万人の対象者の食事の平均 Food Compass スコアが 100 点満点中わずか 35.5 点と、理想をはるかに下回っていることを発見した。

Food Compassスコアを健康アウトカムに対して評価すると、複数の重要な関係がみられた。Food Compassスコアが高いほど、血圧、血糖値、血中コレステロール、体格指数、およびヘモグロビン A1c レベルが低下した。メタボリックシンドロームとがんの有病率も低下した。さらに、死亡リスクも低下した。スコアが10ポイント増加すると全死因による死亡リスクは7%低下した。

「我々の調査結果は、消費者の意思決定を導くツールとしてのFood Compassの有効性、およびより健康的な食品や飲料を特定して奨励するための業界の改革と公衆衛生戦略を支持している」と研究者はコメントしている。

出典は『Nature Communications


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