妊娠中の食物繊維不足で子供の脳の発達が遅れる可能性
妊娠中の食物繊維の摂取不足は、子供の脳の発達を遅らせる可能性があるようだ、という研究報告。
研究チームは、全国的な前向きコホート研究である日本環境子ども調査のデータを使用して、合計76,207組の母子を分析した。発達遅滞は、3 歳時に評価された。
データ解析の結果、総食物繊維摂取量が最も少なかった最下位20%のグループは、最上位20%のグループと比較して、コミュニケーションスキル、問題解決スキル、個人的社会的スキルの発達の遅延リスクが高いことが明らかになった。研究チームはまた、身体の大きな部分の動きや調整の発達と小さな筋肉の調整の両方に遅延がみられることも発見した。
「日本のほとんどの妊婦は、推奨摂取量よりもはるかに少ない食物繊維しか摂取していません。私たちの結果は、妊娠中の栄養不足が子供の神経発達遅延のリスク増加と関連しているという補強証拠を提供するものです」と研究者はコメントしている。