見出し画像

お祝いは健康と幸福に役立つ

ポジティブなライフイベントのお祝いは、社会的サポートの認識を増加させる可能性があるようだ、という米国インディアナ大学からの研究報告。

Journal of Public Policy & Marketing』誌に掲載された研究では、 社交的な集まり、飲食、そしてポジティブなライフイベントの記念、という三つの条件を備えた祝賀会は、社会的サポートの認識を増加させることがわかったという。社会的サポートの認識とは、先行研究によれば、将来ネガティブなライフイベントが発生した場合に備えて、あなたが頼れる社会的ネットワークを持っているという信条である。その信条は、寿命の延長と不安・抑うつの減少を含む、健康と幸福のアウトカムに関連している。

「今年も三つの条件のうち二つ、みんなで集まって飲みかつ食べる、を備えた多くのお祝い事があったでしょう」と共著者のケリー・ガロ・ライト助教授は述べている。「第三の条件を加えること、他の人のポジティブな達成をお祝いするように意図的に努力すること、それがカギです。たとえば、誰かが第一志望の大学に合格したお祝いや、仕事のプロジェクトがうまくいったことや、就職が決まったことをお祝いする時間をとることです。それによって、あなたの幸福と、そのパーティすべての出席者の幸福へのメリットが最大化されるでしょう。」

研究チームは、行動実験を使用して、数年間にわたって何千人もの参加者を調査した。

調査によると、集まりがバーチャルであっても、全員が (健康的であるか否かに関係なく)食べ物や飲み物を持ち、ポジティブなイベントを祝っていれば、その人の社会的サポートの認識が高まり、同じ幸福へのメリットを受け取ることができるのだという。

研究チームは、社会的サポートの認識を高めるお祝いを主催することは、老人ホームやコミュニティセンターなど、孤独と孤立のリスクが高い人々にサービスを提供する場所で特に有益である可能性があることに注目しているという。

出典は『Journal of Public Policy & Marketing

http://dx.doi.org/10.1177/07439156221145696


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?