アフターコロナ 満員電車対策と労務管理

画像1

★最近、電車の乗客数多すぎない??

緊急事態宣言が5月末日には東京でも解除される見込みです。感染者数が減ってきていることもあり、電車が少しずつ混み始めています。緊急事態宣言が解除されたらテレワークに移行していた会社も少しずつ通常のオフィス出社体制に戻ってくるでしょう。でも、あの満員電車が再びとなると・・・蜜だらけの満員電車に誰がのりたいと思うだろうか。
また、テレワークで問題なく仕事ができてしまった人は、満員電車で通勤することを拒否するだろう。
働き方改革って叫ばれているけど、今こそ本当の働き方改革のはじまりじゃないかな。テーマは長時間労働の是正ではなく満員電車の回避!!

★朝のピーク時間帯の電車の運賃は3倍へ!!会社負担増が狙い!!

画像2

緊急事態宣言後は会社への出社が増えてくるだろう。テレワークといっても日本は未だに印鑑社会。会社に出社しないことには終わらない仕事も多いのは事実でテレワークだけでは限界がある。でも、あの満員電車に逆戻りしたくないと誰もが思っているはずです。

①朝8時~10時までは電車の運賃は3倍へ
もし運賃が3倍になったら、ピークの時間帯に電車に乗るだろうか?サラリーマンは会社が通勤手当を支給されているケースがほとんどです。つまり、運賃が3倍になるのであれば、会社は出社する時間帯を変えてほしいという風になるはずです。通勤手当の支払いが3倍になれば、人件費増につながります。また、社会保険料は通勤手当も含んで計算することになっているので、会社は通勤手当削減に動くはずです。

②朝8時までの電車の運賃は半額へ
長時間労働を是正したいのであれば、早朝勤務が最適です。多くの企業が朝型勤務を奨励しています。早朝勤務手当、時差出勤制度、フレックスタイム制度で業務効率化がアップ。会社は通勤手当の負担金を別の給与原資として利用できます。

③通勤定期券の廃止
通勤定期券がこれからのテレワーク時代の大きな足かせになることをご存じでしょうか。通勤定期券には3種類の有効期限があります。1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月です。毎日出社するのであれば毎日運賃を支払うよりも定期券を購入した方がお得になります。鉄道各社によって異なりますが、月に17日ぐらい出社する方はお得になります。もうこんな割引制度やめればいいんじゃない。土日祝日が休みの会社であれば、月に平均すると20日の出社になります。でも、テレワークが進めば、月の出社は半分以下になることも・・・
朝のピークの時間帯の3倍運賃、早朝の時間帯の半額運賃を導入するのであれば、定期券なんて廃止をして、毎日毎日の運賃カウントの方がいいよね。

④こんな取り組みでは生ぬるい
東京メトロでは朝ラッシュのピーク前後の時間帯に対象駅の自動改札機で出場すると、メトポにてポイントを進呈するプロジェクトやっています。
https://t.metro-point-club.jp/form/pub/metro/tozailine
いやいや、こんな取り組みは生ぬるいですよ。もっと大胆に抜本的にやらないといけませんよね。そのためには国が、東京都が動かないとできないんだと思います。シンガポールではすでに通勤ラッシュ前の始発から7時45分まで、中心部の16駅で降りる利用客の運賃を無料にしているらしい。
これぐらい抜本的に動かないとね。コロナの影響前から満員電車対策は議論されていましたけど、新しい働き方をちゃんと考える機会ですよね。一般公募で良案をだすなんていいかもしれませんね。

★フレックスタイム、時差出勤導入するならどれがいい??

画像3

フレックスタイム制とは、出社と退社の時間を社員にゆだねるという制度です。とはいっても、コアタイムといって必ず出社しないといけない時間帯を設ける会社がほとんどです。
一方、時差出勤制とは、会社の1日の所定労働時間の範囲内でで出退勤時間を選ぶことができるものです。
時差出勤は始業・終業時間が前後するだけで労働時間の長さは変わりませんが、フレックスタイムでは1日に働く時間の長さも本人で決められる部分に違いがあります。会社での導入を考えると、時差出勤制の方が取り決めるルールも少ないため短期間で導入することができ、運用もフレックス制に比べると簡単です。満員電車を避ける対策のためにはまずは時差出勤制度を導入しましょう。

★就業規則の変更(時差出勤制度)

簡単に導入できるといっても時差出勤制度の導入には始業・終業の変更があるため就業規則の変更が必要となります。フレックスタイム制も就業規則の変更を伴いますが、これにプラスして労使協定も締結する必要があり、準備期間が必要です。 

就業規則記載例
時差出勤は、第○○条に定める始業・終業時刻を一日の所定労働時間の範囲内で繰上げ・繰下げることができる。なお、繰上げ、繰り下げの最大時間は2時間とし、30分単位でおこなうこととする。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?