無期雇用派遣という働き方とは?!メリット、デメリット、正社員との違い、向いている人など、活用方法を徹底解説!!
【無期雇用派遣】という派遣の働き方を知っていますか?!
2015年の派遣法の改正で【無期雇用派遣】(常用型派遣)で働く方が増えてきています
初めての方も、現在、無期雇用派遣で働いている方も、細かい部分まで理解されている方は少ないと思います
この記事では、無期雇用派遣の基礎知識、メリット、デメリット、どうしたらなれるのか、向いている人など、気になる重要なポイントを丁寧に解説していきます
この記事で分かること
・無期雇用派遣の基礎知識、メリット、デメリット
・無期雇用派遣と正社員の違い
・無期雇用派遣になる方法、向いている人の特徴とは?!
無期雇用派遣とは?!
【無期雇用派遣】とは、雇用期間を定めない派遣契約です
2013年の労働契約法の改正にあたり、2015年に労働者派遣法が改正され、【無期雇用派遣】という働き方が生まれました
現在、派遣の種類は「紹介予定派遣」「常用型派遣」「登録型派遣」の3つに分類されます
この内、「常用型派遣」のことを無期雇用派遣と言い、「登録型派遣」を有期雇用派遣と言います
※紹介予定派遣についてはこちらで詳しく解説しています
常用型派遣と登録型派遣の違い
ここでは【常用型派遣】(無期雇用派遣)と【登録型派遣】(一般派遣)の違いについて見ていきましょう
※ここでは【無期雇用派遣】として解説していきます
■雇用契約期間
無期雇用派遣の場合は「雇用期間の定めのない雇用契約」
登録型派遣の場合は「雇用期間の定めのある雇用契約」
そもそも派遣契約と雇用契約は別ものです
登録型派遣の場合は、「派遣契約が終了すれば、雇用契約も終了する」といったように連動するケースがほとんどです
一方、無期雇用派遣の場合は派遣契約が終了しても雇用契約は継続しています
※派遣契約と雇用契約の違いについてはこちらで詳しく解説しています
「派遣契約」と「雇用契約」を一緒に捉えてしまっている派遣社員の方が多い!!
正式にはそれぞれ別々の契約ですので、しっかりとここで理解しておきましょう!
■給与
無期雇用派遣の場合は、派遣契約が終了しても、給与支給はあり
登録型派遣の場合は、派遣契約が終了とともに、給与支給はなし
無期雇用派遣の場合は、派遣契約が終了したとしても、雇用契約は継続している為、原則給与(給与、休業手当)は発生します
一方、登録型派遣の場合は、派遣契約が終了すると雇用契約も無くなるため、給与も支給されません
※派遣契約が終了した時点で、有給残数がある場合は派遣担当者に相談しましょう
■保険(雇用保険/社会保険/労災保険等)
無期雇用派遣の場合は、派遣契約が終了しても保険(雇用保険/社会保険等)は継続
登録型派遣の場合は、派遣契約終了とともに、保険(雇用保険/社会保険等)も終了
無期雇用派遣の場合は、雇用契約は継続しているので、保険も継続します
一方、登録型派遣の場合は、派遣契約終了と共に雇用契約も終了される場合が多いので、保険も終了、脱退手続きが始まります
若年層、経験者をターゲットにしている
無期雇用派遣は、主に「若年層」「経験者」をターゲットに雇用契約を締結しています
その理由として派遣会社は、無期雇用派遣にするには以下のリスク、希望があります
派遣契約が終了しても給与を支払わなければならない
派遣契約が終了しても保険料の負担も継続する
一つの派遣先が終了したら直ぐに別の派遣先を紹介しなければならない
高単価で派遣したい
長期で継続して働いてもらいたい
その為、派遣会社が無期雇用派遣にするには、今後も継続しスキルアップの可能性がある「若年層」、派遣先から直ぐに切られないようスキルを持った「経験者」を対象に無期雇用化を進めます
無期雇用派遣のメリット
無期雇用派遣にはどのようなメリットがあるのでしょうか?!
給与の安定性
無期雇用派遣の場合は、派遣契約が終了しても雇用契約は継続しています
その為、例え派遣先の仕事がなくなり派遣契約が終了しても、給与は保証されます
※休業手当、または給与という形で支払われます
派遣社員の休業手当についてはこちらで詳しく解説しています
登録型派遣の場合は、「派遣契約が終了すれば雇用契約も終了する」ことがほとんどですので、給与の支給はありません
無期限の派遣契約が可能
無期雇用派遣の場合は【派遣の3年ルール】の適用外になりますので、同じ職場の同じ部署で永久的に継続が可能です ※現行法において
派遣先も【派遣の3年ルール】については、頭を悩ますところになります
せっかく仕事も覚えてもらって、ある程度の仕事量、質もできるようになり、3年経った時点で派遣終了、では派遣先もまた新人をイチから教育しなければなりません
ですから、派遣先としては、優秀な人物であれば「派遣会社に無期雇用派遣にしてもらい、継続勤務して欲しい!」と考えています
しかし、派遣会社は無期雇用派遣についてはリスクもあるので、無期雇用化を嫌がる派遣会社が多いのが実情です
※派遣の3年ルールについてはこちらで詳しく解説しています
月給制が多い
無期雇用派遣の場合は、ほとんど月給制で対応されています
※もちろん時給制の方もいます
月給制といっても、休日出勤、残業した分は時間外手当分が加算されますので安心してください
時給制の場合は、主に、年末年始、GW、お盆休みの際は、給与が落ち込みます
月給制であれば、その心配はありません
責任ある仕事、スキルアップを目指せる
無期雇用派遣の場合は、ある程度のスキル、勤怠の安定感を求められます
その為、派遣先企業は、無期雇用派遣社員に対して、責任ある仕事、更なるスキルアップができる重要な仕事を任せるケースもあります
無期雇用派遣社員にとっては、大変ですがやりがいのある仕事になります
また、派遣先は大手技術系の仕事も多いため、更なるスキルアップができる業務も任せられるケースもあるので、その点はスキルアップを目指す派遣社員にとっては大きなメリットになります
しかし、あまりにも負担の多い業務に派遣社員を就かせてしまうと派遣社員から不満が上がってきます
あくまでも、正社員との業務内容の棲み分けについては、お互いに話し合って決めていくようにしたいものです
※派遣の仕事はどこまで?!についてはこちらで詳しく解説しています
教育訓練、研修、福利厚生などフォロー体制が手厚い
現在の派遣法では、教育訓練、研修、福利厚生について、派遣社員にも手厚くしなければならない義務があります
無期雇用派遣であれば、会社によっては、正社員なみの研修、福利厚生にも対応している会社もあるでしょう
もちろん登録型派遣でも活用は可能ですが、無期雇用派遣になれば一歩上のサービスを受けられる会社もあります
年齢的な不安が解消される
派遣の3年ルールの影響で、年齢的な不安を感じている方も多いかと思います。
「3年経ったら今の職場も離れなければならない、、、」
「3年後に私の年齢で仕事があるかしら??」
その点、無期雇用派遣は期間制限なく、無期限で継続できるので、スキルが落ちない限り、年齢的な心配を感じることはありません
派遣先としても、20代で継続できるかどうか分からない未経験の若手を採用するより、50代のスキルある安定的なベテランを継続した方が、メリットが大きいからです
※派遣の3年ルールについてはこちらの記事で解説しています
※40~60代の派遣仕事についてはこちらの記事で解説しています
無期雇用派遣のデメリット
無期雇用派遣はどのようなデメリットがあるのでしょうか?!
自由な働き方ができない
無期雇用派遣は登録型派遣に比べ、制限されることが多いです
■職場が選べない
無期雇用派遣の場合は、派遣会社から「あなたは●●会社で勤めてください」という指示がある場合が多いです
あなたのスキルに合った派遣先が選ばれます
あなたが「△△会社に行きたい!」といっても、原則●●会社で就業しなければなりません
また、派遣先企業に対してもあなたが【無期雇用派遣】ということは周知されています
職場を選択する決定権はほぼない、という理解で良いでしょう
ただし、永久的にずっと同じ職場ということではありません
派遣先の都合により、派遣契約が終了され、派遣先が変更する可能性もあります
■時間的な拘束力が強い
無期雇用派遣の場合はフルタイムの仕事が多いです
仕事量がそれなりに準備されているケースがほとんどです
仕事の量も質も求められます
派遣先の認識においては、「正社員同様に、仕事をやってもらいたい、やってもらわなければ困る、だってそれなりの派遣料を支払っているのだから」というところが本音です
その為、無期雇用派遣社員にプレッシャーがかかります
残業、休日出勤がことわりづらい、有給が取りづらい、などという弊害を感じることもあるでしょう
また、フルタイムの仕事で残業もしていれば、ダブルワークができない環境になります
副業を考えている方は副業時間をさほど取れないかもしれません
※派遣社員の副業についてはこちらの記事で解説しています
直接雇用の可能性が低くなる
無期雇用派遣になることで、直接雇用の可能性が低くなる場合があります
その理由としては、派遣先と派遣会社の両者の思惑が一致するからです
派遣先としては、派遣会社が雇用を保証してくれているから派遣のままで良いだろう
派遣会社としては、そのまま派遣でやってもらった方が派遣料が継続して入ってくるから都合が良い
派遣先は直接雇用するのが嫌だから派遣社員を使っている
派遣会社は直接雇用になってしまっては、派遣料をもらえないから困る
これが本心のところです
よって、無期雇用派遣社員は、派遣先、派遣会社からも直接雇用の依頼を受けづらい傾向があります
しかし、優秀な人材であれば、正社員の枠の補填として、直接雇用に切り替わる場合もあります
※派遣社員の引き抜き行為についてはこちらの記事で解説しています
一方、派遣社員の方でも、①そのまま無期雇用派遣が良い、②いや直接雇用になりたい、と2つに考えが分かれると思います
両者(派遣先/派遣社員)の希望が一致した際に、3者(派遣先/派遣会社/派遣社員)で話し合いがもたれます
採用選考に落ちる可能性
無期雇用派遣になるには、派遣会社で認められなければなることができません
あなたが一方的になりたい!と言ってもなれる訳ではありません
無期雇用派遣になるきっかけとしては、以下の3パターンがあります
①無期雇用派遣の求人案件に応募して採用
②3年ルールの制限を受ける時
③有期雇用から5年経ったところで無期雇用に転換
※派遣の3年ルールについてはこちらの記事で解説しています
※無期転換ルールについてはこちらの記事で解説しています
そのうち、①、②に関しては、採用スキルチェックがあります
①においては、一定のスキルがあるかどうか、テストもあったりします
②においては、派遣先企業において一定の評価を頂き、同じ部署で継続して働いてもらいたい、という希望がなければ、無期雇用派遣になることはできません
3年継続したからといって、必ずしも無期雇用派遣になれる訳ではありません
3年継続したとしても一定の評価がない場合、派遣会社から「次の契約は●●会社に行ってください」と職場を離れなければならないケースもあります
よって、③以外の方法で無期雇用派遣になるには採用基準が設けられるので、それに落選してしまっては無期雇用派遣にはなれません
派遣先の無期雇用派遣の活用メリット
一方、無期雇用派遣が就業することで、派遣先へはどのようなメリットがあるのでしょうか?!
派遣の期間制限がなく継続できる
無期雇用派遣は派遣の3年ルールが適用外になります
派遣先企業としてはせっかく仕事を覚えてもらえて、業務の質も悪くない派遣社員が3年経ったところで辞めてしまうのは大きなリスクです
新人の採用、業務の引き継ぎ、退職リスクを考えると同一人物で仕事を遂行できればそれに超したことはありません
無期雇用派遣は現行法では永久的に派遣継続できるので、派遣先としては大きなメリットとなります
※派遣の3年ルールについてはこちらの記事で解説しています
人の安定感、入れ替え頻度が少ない
無期雇用派遣においては、人は安定し、入れ替え頻度は少なくなります
派遣先も派遣会社も同一人物で働いてもらいたい、という希望が一致している為です
よって、派遣先からの人物の入れ替え要求はめったにありません
派遣社員の自己都合による退職は致し方ない、ところではありますが、登録型派遣と比較するとその頻繁に発生する派遣人物の交替の面談、引継ぎ工数などはその分、コストカットできることになります
優秀な人材の確保
無期雇用派遣においては、人物を選定するため、優秀な人材が対象になります
派遣会社としては、優秀で安定的な人材を無期雇用派遣にします
その為、派遣先企業においては、仕事ができて当てになる人材を活用することができます
「将来的に正社員化したい!」、と思える派遣社員も出てきます
通常採用で雇うリスクを考えたら、無期雇用派遣社員を正社員化する方が、リスクヘッジ(退職リスク、スキル齟齬リスク)できるのは間違いないでしょう
※派遣社員の引き抜き行為についてはこちらの記事で解説しています
企業側の無期雇用派遣の活用デメリット
続いて、無期雇用派遣における企業側のデメリットはどのようなことが考えられるのでしょうか?!
高い派遣料金を支払わなければならない
一番のネックは派遣先からみて、高単価ということでしょう
一般の登録型派遣と比較しても、その派遣料金は高額になります
しかし、それは致し方ないことでしょう
仕事のスキル、安定感、教育工数を鑑みてもその金額を払う値打ちはあることでしょう
それは、派遣社員に還元されることになるので、同一人物に長く勤めてもらいたいのであれば、そこは必要経費として考えたいところです
逆にそこをケチってはそれなりの人物しか来てくれないことになります
スキルの高い派遣社員は自身の値打ちを良く分かっているので、より好待遇の案件を選択するからです
直接雇用(正社員)にしずらい
この部分はメリットでもあり、デメリットにもなり得るところです
前項のメリットのところでお伝えしたとおり、派遣先も派遣会社も利害関係が一致するので、直接雇用を控えようとします
しかし、その中でも優秀な人物であれば、正社員の補填に無期雇用派遣を考える会社もあります
しかし、派遣会社側は直接雇用を嫌う傾向が強い(直接雇用を推進する会社もありますが)ので、派遣先の意向と食い違います
非常にデリケートなところではありますが、双方話し合いをもって決着する形となります
※派遣社員の引き抜き行為についてはこちらの記事で解説しています
退職リスクはある
無期雇用派遣は安定的といっても、それでも自己都合により退職するケースもあります
良くあるケースが、派遣先企業が正社員同様のスキル、時間的拘束を求めることで、派遣社員に過度なプレッシャーがかかり、「もう大変で耐えられません」と退職するケースがあります
これを防ぐ方法は、定期的に派遣社員とのコミュニケーションを取り、業務量の状況、派遣社員の意向をしっかりと汲み取っておきましょう
※派遣社員の即日退社についてはこちらの記事で解説しています
正社員と無期雇用派遣の違い
それでは次に、【正社員】と【無期雇用派遣】の違いについて見ていきましょう
雇用主
正社員の雇用主・・・勤務先企業
無期雇用派遣の雇用主・・・派遣元企業(派遣会社)
あくまで無期雇用派遣の雇用主は派遣元で企業です
よって、給与の支払い、保険手続き、福利厚生に至るまで派遣元の制度が適用されます
※福利厚生については、一部、派遣先企業の福利厚生も活用可能
勤務地、就業期間
正社員はある一定の職場で働く方が多いと思います
一方、無期雇用派遣の場合は、雇用期間は無期でも派遣契約においては有期の契約になるので、一定の期間を経たら、別の職場へ派遣されることも可能性としてはあります
正社員でいう「転勤」と似ていますが、無期雇用派遣の場合は企業が変わることもありますので、A社からB社へ移ることになります
もちろん、同じ会社の別の支社へ派遣されることもあります
無期雇用派遣から正社員になれる?!
上項で示したとおり、無期雇用派遣から正社員になれないことはありませんが、たやすいことではありません
そこには「派遣先企業、派遣会社の利害関係の一致」があるためです
その中でも、派遣先企業が「どうしてもこの人は正社員にしたい!」と言えば、派遣会社との相談の中において、正社員に切り替えることも可能です
また無期雇用派遣社員から「正社員になりたい!」という希望が出た場合は派遣先と派遣会社が相談して、どのように対応するか話し合いがもたれます
その結果、正社員雇用の可能性もありますし、無期雇用派遣を継続することもあります
※派遣社員の引き抜き行為についてはこちらの記事で解説しています
無期雇用派遣になるためには?!
それでは、無期雇用派遣を希望する人はどのようにしたら無期雇用派遣になれるのでしょうか?!
無期雇用派遣の求人案件に応募する
無期雇用派遣になるには、派遣会社の求人において、「無期雇用派遣」の求人案件を検索し、採用されれば、無期雇用派遣になれます
その募集案件の特徴は、スキルが必要で、安定的な就業が可能である人、というところがポイントとなります
派遣先はスキルに関して、ある一定の基準を設けて派遣会社へオーダーします
派遣会社としては、派遣先から高い派遣料をもらう訳ですから、それなりの人物を派遣しなければなりません
※比較的、IT技術系の求人案件が多いですが、昨今では一般事務の案件も出てきています
【派遣の3年ルール】の継続要件
派遣社員は原則の3年までしか同部署で働くことができないという、派遣の3年ルールがあります
派遣先としては、「同一人物で業務を続けて欲しい!」という希望がある場合、これまで有期雇用の派遣社員を無期雇用派遣に切り替えることで継続が可能となります
この3年をきっかけに、無期雇用派遣に切り替えるケースが多くあります
これは、派遣先から一定の評価を頂き、継続して同一人物で働いてもらいたい、という希望があり、かつその仕事も今後継続してある状態の時に、派遣会社は無期雇用派遣にします
あくまで、派遣先からのリクエストがあり、それに派遣会社が応じる形となります
派遣会社が無期雇用派遣にして、派遣先が応じる、ではありません
無期雇用派遣を希望している派遣社員の方は、3年後のことを見据えて、一定の評価を頂けるように業務姿勢を整えていく方が良いですね
有期雇用の【無期転換ルール】で申込み
同一企業で雇用契約を更新し、通算5年が経過した人物は本人の申し出により、無期雇用へ転換できます
これは、派遣社員だけでなく、アルバイト/パートの方も同様です
有期雇用の派遣社員の方も自ら無期雇用へ申し込めば、無期雇用に転換できる権利が発生します
意外と知らない有期派遣社員の方も多いので、しっかりとここでチェックしておきましょう!
※有期雇用の無期転換ルールについてはこちらの記事で解説しています
無期雇用派遣が向いている人は?!
ちなみに無期雇用派遣に向いている人はどのような特徴の人でしょうか?!
安定した条件で働きたい人
無期雇用派遣は、時給制ではなく、月給制の場合が多いです
毎月の固定ローンもあり、収入を安定的に確保をしたい、という方は向いています
時給制の派遣社員は年間通して、年末年始、GW、お盆休みの月は給与が落ち込みます
その分、月給制は安定した収入が望めます
また、派遣先企業も派遣会社も変わらないことから、研修、福利厚生に至るまで待遇面に関しても変わらないのが特徴です
同じ職場で長く働きたい人
無期雇用派遣は、職場を定期的に変えたいという人ではなく、同じ職場で長く働きたい、という方が向いています
逆に、直ぐ職場に飽きてしまう、できる限り多くの会社で働いてみたい、人間関係の幅を広げたい人は向いていないかもしれません
一方、登録型派遣では一番の特徴である期間の定めの契約のメリット(色々な職場を経験できる、人間関係を広げられる、様々なスキルを身につけられる等)を享受できます
無期雇用派遣では、そのような働き方を好む方には向いていない働き方とも言えます
更なるスキルアップをしたい人
無期雇用派遣は、正社員と同様のスキルを求められるケースもあります
そこには、勉強しなければできない仕事内容も入ってくる可能性もあります
仕事に関して、向上心が高い人は積極的に新しい業務を学ぶ姿勢があり、向いていることでしょう
逆に、「今のままでいいや」という方は、求められるレベルが上がったときに苦しくなってしまうかもしれません
無期雇用派遣は辞めといた方が良いの?!
良く「無期雇用派遣はやめといた方が良い!」という言葉を見る機会があります
本当にそうでしょうか?!
それは一概には言えないと思います
そこには、その特徴を分かった上で、無期雇用派遣を希望、選択している人がいるからです
正社員とも登録型派遣とも違う性質を持つ無期雇用派遣は、その特徴を理解し希望した人が選択すれば良いだけの話だからです
要は選択肢の一つとして、「正社員」なのか「契約社員」なのか「登録型派遣」なのか、「無期雇用派遣」ということです
上手く無期雇用派遣の特徴を理解し、活用できる方であれば、それはベストな選択肢となり得ることででしょう
※正社員についてはこちらの記事で解説しています
※契約社員についてはこちらの記事で解説しています
※初めての派遣社員についてはこちらの記事で解説しています
まとめ
今回は派遣法の改正で新たに誕生した【無期雇用派遣】について解説しました
メリット、デメリットがそれぞれありますが、安定的に継続してスキルアップを目指したい方にとっては、メリットある働き方と言えるのではないでしょうか
派遣会社により、就業先、雇用条件や福利厚生などにも違いがあります
無期雇用派遣を希望する場合は、求人案件とともに派遣会社の待遇を確認しましょう
一方、派遣会社も日本の人手不足が加速していく中で、優秀な人材を確保していく必要があります
無期雇用派遣を上手に活用できれば、それを希望する優秀な人材の確保にも繋がるかと思います
派遣会社は、無期雇用派遣を希望する人材のニーズをしっかりとキャッチし、派遣社員の方に人気のある派遣会社の環境作りが大切なことだと考えます
今現在、有期雇用の派遣社員の方も、ご自身の状況に合わせて、この無期雇用派遣を上手く活用できれば、より良いワークライフが送れるかもしれませんね