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高齢者の要、訪問介護

今回は高齢者の在宅生活の要の一つである、訪問介護について書いていきます。
訪問介護は、高齢者の自宅に直接伺い調理や掃除などの生活支援や食事介助や排泄介助などの身体介護を提供してくれます。

以前の記事でも書きましたが、訪問介護は介護業界の中でも人材不足が深刻なサービスです。
従事者の平均年齢は50歳を超え、非正規雇用が70%を占めています。その為若年層の従事者が少ないのが現状です。
また、介護施設などの箱物サービスは、外国人の技能実習生が採用されますが、訪問介護は採用できません。(そもそも、外国人の技能実習生を労働力とみなすのも問題ではあるのですが)

このような状況において、以前の記事で書きましたが、要支援者の訪問介護に関しては、総合事業に移行し、生活支援で有れば無資格者での訪問も可能となるサービス形態もあります。
これに関しては自治体で制度設計しているので違いはあります。
これは、調理や買い物、掃除などの生活支援は無資格者でも対応可能であり、身体に直接触れるサービスなどを有資格者が対応して住み分けを行い、専門的なサービスが必要な方に有資格者のサービスが行き届くようにというものでもあります。 

訪問介護というサービスを何でもしてくれると勘違いしている利用者もいます。
訪問介護は、ケアプランに沿って訪問介護計画書たてます。ヘルパーはそれに従ってサービスを提供する為、ご利用者やその家族の指示や命令に沿ってサービスを提供しません。
また、保険制度の中でのサービスのため犬の散歩や大掃除や電球を交換するなどは提供できません。あくまでも、生活に必要な最低限の支援になります。
また、訪問介護は基本的に1人のヘルパーで対応するため、訪問先で危険を感じることもあるそうです。高圧的な態度を取られたり、暴力行為や痴漢行為など身の危険を感じることも有れば、重度の要介護者の対応にも不安を感じることも多いと思います。
デイサービスや施設で有れば救援をすぐ呼ぶこともできれば、予め複数人で対応することも可能です。
このような面も、訪問介護に携わる人材が不足する要因とも考えます。

生活支援に関しては保険制度以外でのサービスまたは、無資格者でも対応出来る仕組みを推進して、有資格者の方には身体介護など専門性の活かせる分野で力を発揮してもらえる仕組みづくりが重要ではないでしょうか。
ゴミ出しやちょっとした掃除などは、必ずしも資格がなくても良いと思います。
ちょっとしたことを、税金を使わず助けられる仕組みやビジネスモデルが必要だと思います。
緊急事態宣言の中、恐らくしっかりとした防御が出来ずにご自宅に訪問されているヘルパーの方が多いと思います。
非常に重要な仕事である為、持続可能な仕組み作りが必要です。それには、ヘルパーさんを守る仕組みも必要でしょう。それはウイルス以外からも。

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