地方を活性化する為には part1
地方創生という政策が始まりもうすぐ6年目ですが、地方創生ってなんだったのか考えてみました。地方創生とは、2014年に第2次安倍内閣によって打ち出されました。東京一極集中を是正し、地方の人口減少を抑制、日本の全体を底上げするものです。
具体的な方法として、地方の雇用創出、地方への人口流入、若者のワークライフバランスを保つ、地域間の連携などがあります。
ここからは個人的な意見ですが、まず人口の減少は地方の問題なのかという疑問です。地方に若い人が流れたら人口問題が解決するのかという疑問です。人口政策と地方政策は別に考える方が良い気がします。結果といても近年の出生数の減少には歯止めがかかっていません。この分野についての知識が薄いのですが、子どもを育てることについての難しさは、地方課題ではないと思います。
東京と地方の問題はにおいて、問題は通貨価値にもあると思います。東京の円と地方の円では、その価値に差があると思います。
例えば、最低賃金で有れば東京は1013円ですが、低いところでは790円です。同じ労働内容・労働時間で支払われる対価について差があります。地価などは都内と地方では天地の差があります。このような差は大きな課題ではないでしょうか。
EUで起こっているユーロ問題みたいなことが日本国内でも起こっています。
ここで重要なことは、農業や林業などの産業の価値を上げることではないでしょうか。高度成長期以降、地方では農作物などを大量に生産し供給することが役割でしたが、現在ではその必要性も低くと思います。地方での販売価格に運送料などを上乗せした程度の価格ではなく、大きな価格の上乗せが必要でしょう。その為には付加価値は必要であり、以下にブランディングしていくかが重要でしょう。
ブランディング化には2つの方法があると思います。一つはJAなどの組合などを通じてその地域の名産のようにしていく方法、もう一つは個人でブランディングしてく方法です。個人的には、後者をお勧めします。前者はどうしても流通量が増えてしまい、市場価値の低下を招きます。後者で有れば、希少性を保ち市場価値を担保しやすくなります。和歌山県で言えば有田みかんが有名ですが、有田の地域で作るミカンは全て有田みかんです。しかし、有田みかんは山の斜面で、日当たりがよく、さらに海風が当たるところが美味しいミカンができると言われています。地元では、〇〇のミカンは美味しいと有名ですが地元を離れればそんなことは和歌山県民でも知っている人は少数です。しかし有田みかんと認知されることで価格に大きな差が生じません。そこに前者のブランディングの問題があります。明らかに美味しいミカンを作れる場所や方法は分かっているのですが、山の斜面は作業も大変で、平地で作るより手間がかかります。価格が大きく変わらなければ、結果として若い世代は平地での大量生産を狙います。そしてブランド価値を欠損してしまいます。日本人特有なのか田舎特有なのか、みんな横並びが出てしまう悪いところだと思います。
地方においては突出して稼ぐことが悪いという風潮があるように感じますが、それがせっかくの価値を毀損してしまうのではないでしょうか。
決してJAが悪いわけでは有りません。結果として良い方向に向かうケースもあります。
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