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書くことを始めたきっかけ

きっかけは二つあって。


だんだん遠のく夢

私は小学生の頃の夢が小説家だった。
本の虫というほどではなかったけど、
違う世界を体験できて、
たった一言のセリフや、たった一行の言葉に救われる感覚が好きで、
言葉で、お話で、救われることにとても感動した。
アニメでも漫画でも映画でもその感覚は今でもずっとある。

中学生の頃、夏休みに小説を書いて応募して何にも引っ掛からなかったからか。
大人になってから、飲みの席で子供の頃の夢の話になって
小説家が夢だったと話して、少し馬鹿にされたことがあったからか。

ずっとじわじわと自分にはできないのだと思い込むようになって、
頑張ることもやめてしまって
自分の言葉を仕事にする人が羨ましいなと思う日々を過ごすようになって。
ああ、もう言ってはいけない歳になったのかと思うようになって。
20代後半まできた私はもう”子供の頃の夢”にしなきゃいけないと思うようになった。

きっかけの一言

20代後半になって、恋人に、ふと
やりたいことないの?と聞かれ、
小説を書くのが夢で書いてみたいんだよね
となんとなく答えてしまったことがあった。
恋人は「いいね、書いたらいいじゃん」と当たり前みたいに言った。
馬鹿にもせず、夢だと笑うこともせず
普通の会話だった。

ああ、別にやってみていいんだ。
やりたいならやればいい。
ただそれだけだった。

夢だったことを現実的に話してくれる人がいる
それがとても嬉しかった。

とりあえずインプットから始めてみようと思って
シナリオ作成のための本を読んでみたり
小説をまた読んでみたり
少し書いてみたりもしたけど、
あまりこれといった行動には移せなかった。
(私がぐずぐずしてたから、これでまた恋人と言い合いになった話はまた別のところで書きたい)

きっかけの本

ぐずぐずしている中でもとりあえず本は読んでいた頃、
「書く習慣」という本に出会った
何を書いてもいい
本音を書けばいい
別に文才がなくたっていい

これまた目から鱗で。
上手く小説には落とし込めないけれど、
伝えたいことがあるからとりあえず書くことを始めてみる。
上手くなくても。
始めていいんだと思えて、今日に至る。

恋人の一言と一冊の本で私は書くことを始めてみた。
小さな小さな行動かもしれないけど、羨ましがっていた頃に比べたら
“書くことを始めてみた”
これが私にとっては意味のあることで
このことが後々になってでも、
少しでも自分のことを好きになるきっかけになったらいいなと思う。

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