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ロジャーズの言う傾聴とは?
ロジャーズの言う傾聴とは?
AIのGeminiに自分のこれから個人事業主として稼いで行くためのアドバイスを聞いてみた。
インプット情報は自分の簡単なプロフィールと今まで取り組んできた行動とキャリア・プランシートによる自分のキャリアの振り返りである。
それに対するAIの応答は素晴らしいものだった。
しかしながら、そのアドバイスは自分のインプット情報から導き出されたまとまった文章であって、目新しいものはあまりなかった。それでも、自分の考えていることを違う言葉でまとめて返してくれるとやはり受け入れ易いのも事実である。
AIとの壁打ちが上手くできる人であれば、正直コンサルタントは不要になるとさえ感じられた。
しかし、人間は単純ではない。良いと分かっているからと言って行動出来るわけではないし、ましてや継続出来ている人は稀である。だから結果、成功者も少ないのである。
さて、この分かっている様だけれども(本当は分かってはいないのだが)、実際に行動して継続できない弱い人間の性をどうやって乗り越えるかが問題である。
ここで必要とされるのが、本当に自分のことを分かってくれる他者がいてじっくりと傾聴してもらえることである。
最近読んだ本に、カール・ロジャーズを研究した本がある。
その名もズバリ!
↓
カール・ロジャーズ カウンセリングの原点の通販/諸富 祥彦 角川選書 - 紙の本:honto本の通販ストア https://honto.jp/netstore/pd-book_30847929.html
この本の中で、ロジャーズの考える”傾聴”の定義が書いてある。
少し長いが引用してみる。
↓
以下、引用:
『「治療的な関係をしばらくの間経験したクライアントの変化は、セラピストの態度を反映したものになっていく。クライアントは相手が自分の感情を受容的に傾聴していることに気づくにつれて、少しずつ自分自身に耳を傾けるようになっていく」。一言で言えば、ここに傾聴の意味があるのである。
カウンセラーがクライアントのこころの動きに寄り添いながら、こころを込めて傾聴していく。すると、そのカウンセラーの姿勢を、今度はクライアントが反映するようになっていく。
カウンセラーに自分の気持ちを聴いてもらっているうちに、クライアントは「自分の気持ちを聴く」ということを学ぶようになっていく。クライアントは「自分自身への傾聴」を学習する。
そのことが、クライアントの変化を引き起こしていく。傾聴することの意味はここにあるのだ、とロジャーズは言うわけである。
クライアントは、カウンセラーに傾聴してもらっているうちに、「自分自身への傾聴」を学
んでいく。それまで自分に対して否定的であったクライアントが、あたかもカウンセラーが自分に接してくれるような仕方で、自分自身にかかわっていけるようになる。一言で言えば、自分自身へのかかわり方が変わる。ここに傾聴の意味があるとロジャーズは言っている。』
これほどのレベルの傾聴はよほどの修練を積まなければ出来ない高度な技術である。
ただ単に人の話をよく聞ける人は多いけれど、こういう意味での傾聴が出来る人はまれだし、このレベルの傾聴をしてもらった経験がある人は皆無であろう。
そういった意味で対人支援のサービスの一つとして、AIが発展しても、いやそうだからこそ逆にこのロジャーズ的な意味での真の傾聴が渇望されるていると思われる。
又、傾聴に関連したベストセラー本にも以下の様な文章があった。
↓
LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれるの通販/ケイト・マーフィ/篠田 真貴子 - 紙の本:honto本の通販ストア https://honto.jp/netstore/pd-book_31106267.html
以下引用:
『あなたが最後に、誰かの話に耳を傾けたのはいつだったか、覚えていますか? 次に何を言おうかと考えたり、ちらりと携帯電話を見やったり、相手の話をさえぎって自分の考えを話し始めたりせずに、本気で聴いたのは? また、誰かがあなたの話を本気で聴いてくれたのは、いつだったでしょうか? 誰かが自分の言葉に注意を向けてくれ、的を射た反応をしてくれて、本当にわかってもらえた、と最後に感じたのはいつ?
現代の私たちは、自分の心を聞こう、内なる声に直感に耳を傾けよう、それはいいことだから、と言われています。しかし他の人の話に注意深くしっかりと耳を傾けるようにと言われることはほとんどありません。
中略
街で会った人であれ、CEOや有名人であれ、誰かをインタビューするとき、この人は話を聞いてもらうのに慣れていないんだな、と感じることがよくあります。まるで、聞いてもらうのが初めての経験であるかのようです。
相手の言葉に真摯に関心を示し、もっと聞かせてほしいと言うと、彼らは驚いた顔をします。
そして私が話を急かしたり、言葉をさえぎったり、スマホに目をやったりしないと確信すると、目に見えてリラックスし、じっくり思いを巡らせ、考えたことを省略せずに話すようになるのです。だからこそ、こちらが水を向けていない、取材テーマとはまったく関係のない話──でもその人たちにとっては大切な話──を、私に共有する人が多いのでしょう。彼らは、自分の話に耳を傾けてくれる人に、やっと、ついに出会えた、と感じるのです。』
これほど、他者に本当の傾聴をしてもらいたいという欲求はありながら、その機会は殆どないのが現状だろう。
こうやって書いている自分自身にもそういった真の傾聴をしてもらいたいという切なる希望がある。でも、今までの人生でそんな機会が無かったことも実感しているのである。
従って、真に傾聴する他者として自分がなりたい!
と今思っている。
それは、多くの人にとって素晴らしい価値になるだろうから。
では、では。
定年前後の悩めるサラリーマンの悩みに
いっしょになって、じたばたする
変なオジサンの しんちゃん です。
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