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2021年流行語ノミネート「推し活」事情とは?

11月4日は「いい推しの日」でしたね。「現代用語の基礎知識 選2021ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされた「推し活」。周りにすすめたくなるほど好きな人・キャラクターなど、いわゆる「推し(おし)」。今回はイマドキ高校生の推しのジャンルや、推し活事情などについてリサーチしました!

1.推しがいる/いたことがある高校生は85%!JKでは9割超

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まずは高校生に、周りにすすめたいほど好きな人やキャラクターなどの推しがいるかを聞きました(※)。
※グループやチーム全体(=箱推し)もすべて含みます。人やキャラクター以外の「モノ(施設や概念など)」は除きます。

推しが「いま、いる」と答えた高校生は全体で79%という結果に。男女別にみると、JKでは9割近く、DKでは約7割と、男女ともに高い割合を占めています。さらに推しが「いま、いる」、「以前はいたが、いまはいない」を含めた、「推しがいたことがある」高校生はJK93%、DK76% ということがわかりました。JKの大半は推しが現在いる、もしくはいたことがあるようです。一方、「いたことはない」人の割合は全体で13%と低めですが、JKよりもDKの割合が高めで約2割でした。また推しがいたことがある人はどの学年も8割超と高い割合で、特に高1の割合が少し高めでした。

2.高校生の推しは男女ともに「アニメやマンガの登場人物・キャラクター」が人気

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次に、いま推しがいる、また過去に推しがいたことのある高校生に、「推しのジャンル」について聞きました。全体TOP2は「アニメの登場人物・キャラクター」「マンガの登場人物・キャラクター」という結果に。「アニメの登場人物・キャラクター」は、男女ともに4割超と高い割合で1位にランクイン。高校生のアニメ好きがうかがえます。
男女別にみると、2位以降は男女で順位が変わってきます。JKの上位はいずれも4割前後の割合で並び、2位の「アイドル/アイドルグループ」、4位の「歌手/音楽アーティスト/バンド」など、音楽関連のジャンルが目立ちます。過去の高校生の好きなミュージシャンに関する調査では、JKは音楽をほぼ毎日聴く人の割合が高いという調査結果も。推しが歌ったり演奏したりしている曲をふだんから聴いているのかもしれませんね。

DKは2位に「マンガの登場人物・キャラクター」、3位に「ゲームの登場人物・キャラクター」と続きます。JKに人気の「アイドル/アイドルグループ」は、DKでは6位にとどまりました。
また「YouTuber(ユーチューバー)」の順位は男女ともに5位ですが、こちらも割合は圧倒的にJKのほうが高くなっています。DKではCGやアニメのアバターなどを使って動画配信を行う「VTuber(ブイチューバー) 」の割合がJKよりも高く、JKではランク外ですがDKでは7位にランクインしています。そのほかにも、JKでは10位に「ボーカロイド」がランクイン。ランク外ではありますが、「スポーツの選手/チーム」と回答した人はJKよりもDKの割合が高めでした。

3.推しを推すようになったきっかけは?ジャンルごとに紹介

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いま推しがいる、もしくは過去にいたことのある高校生に、推しを推すようになったきっかけを聞きました。
ジャンルごとに、推すようになったきっかけは人それぞれあるようです。はじめにアニメ・マンガ・ゲームなどの作品から入り、そこから登場人物やキャラクターへ興味が移り、詳しく調べるうちに好きになるといったパターン。また、アーティストやバンドの歌う姿を見たり、曲を聴いたりしてハマるパターンも。親や周りの人の影響、YouTubeやTikTokのおすすめ動画などを見て、という人もいました。また、「テレビや動画を見ていたら気がつくとハマっていた」という声もあり、見た目の好みだけでなく人間性やギャップに好感を持ったことがきっかけで推すようになるパターンも多いことがわかりました。

4.「推し活」1位は「推しの出ている映像(番組や動画など)をみる」

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いま推しがいる、また過去に推しがいたことのある高校生に、推しを応援するためにやっている、または過去にやっていた「推し活」について聞きました。全体で「推し活」を する人はDKよりもJKの割合が高く、「推し活」をしていない・していなかった人はJK4%、DK18%と少数派でした。

「推し活」の具体的な活動としては「推しの出ている映像(番組や動画など)をみる」が全体で6割超とTOPに。特にJKでは8割近くと、高い割合を占めました。2位は「推し関連のグッズを買う/集める」、3位は「推しのSNSやチャンネルをチェックする/フォローする」、4位は「推しのことを想う/存在に感謝する」が5割台で続きます。JKではいずれも7割前後と高く、全体6位以降の「推しを周りにすすめる・推しについて語る」「推しのことがのっているニュースや情報(ブログや雑誌など)をチェックする」「推しの誕生日を祝う(生誕祭)」も、6割前後と高い割合を占めていました。

また、全体10位の「同じ推しの人と集まる/つながる」は高1で割合が高く、特に高1JKでは4割超という結果に。そのほか、ランク外ですが「推しのイラストや作品を描く/作る」はJKで3割いました。

5.推しがいる人は「楽しそう」「日々充実していそう」など、ポジティブなイメージ

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「推しの意味がわからない」と回答した人以外の高校生に、推しがいる人にどのようなイメージ・印象を持っているか聞きました。
全体でも男女別でも、TOP2は「楽しそう」「日々充実していそう」というポジティブな回答がランクイン。特にJKではどちらも7割前後の高い割合を占めています。
全体3位は「お金がかかりそう」。楽しそうだけど、「推し活」はお金がかかりそうというイメージを持つ人も多いようです。全体4位以降は「いろいろな情報を知っていそう(情報通)」「こだわりがありそう」が続きます。「こだわりがありそう」は、男女ともにほぼ同じ割合ですが、高3DKで特に割合が高めでした。そのほかにも「友だちや仲間が多そう」「友だちや仲間との絆(きずな)や関係が深そう」「社交性がありそう」といった、人間関係が広がったり深くなったりするイメージを持つ人もいるようでした。

全体的にポジティブな意見が上位に多くランクインしていますが、「なかなかやめられなさそう/やめるタイミング難しそう」「忙しそう」などのイメージを、少数ながらも持たれていることもわかりました。

高校生の多くは「推し活」を楽しんでいることがわかりました。「推し」がいることで、落ち込んだときに元気をもらえたり、「推し」を通じて新しい友だちができたりなど、「推し」の存在は日々の生活を楽しくしてくれるようです。友だち同士でお互いの「推し」を共有して、新たな「推し」との出会いを探してみるのも楽しいかもしれませんね。

【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2021年6月18日~2021年6月21日
有効回収数:1044サンプル
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合があります

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