なぜ心理テストは当たるのか?
そもそも、なぜ私たちは心理テストに惹かれてしまうのでしょうか?
それは「自分の思考や心理を客観的に知りたい」という心理が無意識のうちに働いているからです。
つまり、「私は自分自身がこういう人間だと思っているんだけど、みんなから見て自分はどういう人間なんだろう?」という疑問に対して、
心理テストは「はい、そのとおり」「おっしゃるとおり、あなたはこういう人間です」というふうに、あなたを肯定してくれる存在なのです。
実は、心理テストには、あるカラクリが隠されています。
試しに1つ心理テストをしてみましょう。
【心理テスト】
あなたが買ってきて部屋に飾っておいたお気に入りの花が枯れかかっています。
次のうちどのような行動を取りますか?
A.水をあげる
B.ドライフラワーにする
C.ゴミ箱に捨てる
D.ハサミで切る
診断結果は↓
【解答】
これは、恋が終わりかけていた時にどんな行動を取るかが分かります。
A.必死に相手を引き止めるタイプ
B.きちんと恋の終わりを受け入れられるタイプ
C.すぐに潔く別れられるタイプ
D.もめごとになってしまうタイプ
この場合、4つの選択肢が与えられているので、回答者は4つの中から必ず1つだけを選ぶことになります。
そして、選んだ選択肢を解答と照らし合わせて、なんとなく当たっているような感じがして納得するかもしれません。
しかし、実際には、恋が終わりかけている時に取る行動なんて、その時の状況や相手によって変わってくるもの。
4つの選択肢を見てみると、どれも状況によっては誰にでも当てはまりそうなものばかりです。
2つや3つ当てはまっていてもおかしくありません。
誰にでも当てはまりそうな選択肢ばかりなのに、私たちは自分で選んだ1つの選択肢を信じたくなってしまう。
あるいは、なんとなく当たっているような錯覚に陥ってしまう。
このような心理現象を「バーナム効果」といいます。
よく心理テストや占いが「当たってるなぁ〜」と感じるのは、このバーナム効果によるもので、ただの思い込みに過ぎません。
同様に、血液型による性格診断なども根拠のないデタラメだったというわけです。
実際、朝のテレビ番組の占いなどもスタッフが適当に作っているそう。
もちろん、心理テストも占いも楽しむ程度なら良いのですが、くれぐれも過信して高い壺を買わされたりしないように注意してくださいね。
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