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私が被服費は可処分所得の1割までと言うわけは

被服費をどれぐらい使うかは、その人の収入の状態によって違うので、一概にいくらがいいとは言えません。ただ、たびたび聞かれるので、聞かれたときは「可処分所得の1割まで」と答えています。

※注 最初の本では「手取り」となっていると思いますが、これは私が書いた「可処分所得」が編集によって「手取り」と修正されているからです。手取りからは自動車税その他、税金を引かれますから、手取りよりも可処分所得のほうが通常は低くなるはずです。

私の本は主に日本に住む女性が読むと思われるので、そのように書いています。日本では女性と男性の収入格差が大きいので、女性は特に被服費にお金を使っている場合ではないのです。ただ、最近では男性の非正規労働者もふえていますから、そういう人たちも被服費にお金を使っている場合ではないでしょう。

さて、ではお金は何に使ったらいいのか。もちろん貯金もいいです。今みたいに、いきなり経済活動がストップしてしまったとき、貯金があると安心です。これが貯金ゼロだったら、かなり危険な状態になってしまいます。

これは私の考えですが、次に使ったらいいのは勉強、その他各種学びです。なぜなら、学んだことは最終的にその人自身を助けるからです。そしてある程度成功している人たちは、それなりに勉強するのにお金を使っています(こんまりさんも最近の動画で好きなことを仕事にするために勉強しました!とおっしゃっていました)。

振り返ってみると、私も人生で一番お金を使ったのは服、靴、バッグなんかではなく、勉強、もしくは何かを学ぶことです。バッグに30万円も使うぐらいなら、私は何かを習いに行きます。

私の場合、何かを習いに行くのが大好きなので、これは将来役に立つだろうかとか、仕事になるだろうかとか、考えないで何かを習いに行くことのほうが多いです。ときたま、どうしても習いに行きたい!というふうになってしまうので、行けるときには行っています(専門学校は専門職につくためにいったので、それは別です)。

このように、単に習いたいというだけで習いに行った数々のものですが、それらは今とても役に立っています。そしてそれが仕事になってもいます。あのころ、いろいろ習いに行った経験がなければ、今こうしていろいろな方面から収入を得るということはできていません。

日本の女性は特に、やれメイクだ、ファッションだと、そちらの方面へお金を使うようせっつかれますが、調子にのって、新しいアイシャドウやらパレットやら、靴、服、バッグを買うのに多くのお金を使っていても、そのとき楽しいだけで、それが後の人生の役に立つということはほとんどありません。メイク用品をたくさん買うなら、メイクを習いに行くのにお金を使ったほうがいいのです。後々役に立つ可能性があるのはそちらであって、たくさん買ったメイク用品ではありません。

私の場合、いつも何かを習いに行きたいと感じる性格なので、これは他人には当てはまらないかもと思って、今まであんまりお勧めしてきませんでしたが、うまくいっている人の話をいろいろ聞くにつれ、みんな、何かを学ぶのにお金を使っているということが最近わかってきました。

これから産業構造の転換が始まります。何が仕事になるのかは今の時点ではわかりません。ですからとりあえず興味を持ったものがあったら、被服費を削ってでも、習いに行くことをお勧めします。そうやって使ったお金はあなたを裏切りませんし、後悔もないでしょう。

ちなみに私は今、猛烈にパン作りを習いに行きたいと思っていて、もう行きたいお教室の目星はついています。近い将来、習いに行くつもりです。皆さんも一緒に新しい学びを始めましょう!

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