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スリジャヤワルダナプラコッテ

スリランカの首都は、スリジャワワルダナプラコッテ。
日本人にとっては聴き慣れない、とても長い名前。
名称の由来は、以下の通り。

スリ…聖なる
ジャヤワルダナ…第2代大統領名
プラ…街
コッテ…元々の地名

「スリ」はスリランカの「スリ」と同じ。この国は「聖なるランカ島」という意味です。

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首都にはジャヤワルダナ第2代大統領のお名前がついています。同国には他にも、バンダラナイケ(コロンボ)国際空港があります。これは、ソロモン・バンダラナイケ第4代大統領のお名前がついています。

バンダラナイケ国際空港は、日本で言うところの成田空港。同国の基幹空港ですが、実はもうひとつの国際空港が2013年に開港しました。
新しい国際空港はマッタラ・ラージャパクサ国際空港。マヒンダ・ラージャパクサ第6代大統領の名前を冠しています(マヒンダ・ラージャパクサはその後大統領を退任。2019年首相に任命された)。
しかし、もともと首都や中心都市コロンボからかなりの遠方という立地と、同大統領の地元に国際空港を、という意向が強く働いた”政治空港”は開業当初から深刻な経営不振に陥り、同国のフラッグシップであるスリランカ航空すら、撤退してしまいました。

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さて、首都の話に戻りましょう。

現在の首都スリジャヤワルダナプラコッテは、1980年代に旧首都からの遷都が計画され、内戦時期を経て徐々に首都機能が移転され現在に至ります。


コッテには湖があり、湖中の島に議事堂が建てられた綺麗な景観。また、日本のODAで建てられた総合病院があり、周辺道路には「スリランカ日本通り」と名称が付けられるなど、日本との交流を感じることが出来る場所でもあります。一方、旧首都であるコロンボは、未だ経済の中心地です。

海外からの観光客がまず目指すのはコロンボ。ここで1泊してから各地の観光エリアに出掛ける事が多いと思います。
遷都された、と聞くと旧首都から遠い印象を持ちますが、コッテはコロンボ都市圏の中(郊外)に位置しています。
東京駅周辺と池袋くらい距離感覚でしょうか。

観光で訪れる機会はほとんどありません。でもコロンボからの距離はそう遠くはありませんので、もし時間があれば、ぜひ首都も訪れてみて下さい。
夕暮時は湖と議事堂がライトアップされて、幻想的な風景を見せてくれます。

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