chiaki mitta

詩の棚 ::::::::::::: 過去に書いた詩、これから生まれる詩を溜める場所。c…

chiaki mitta

詩の棚 ::::::::::::: 過去に書いた詩、これから生まれる詩を溜める場所。classical saxophonist/音楽と映像、詩と写真。世界を、:::::::::::::

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ひとつ、ひとつ 地面に落ちる ひとつ、ふたつ 広がっていく ふたつ、みっつ 七色を取り込んで 世界が映る 滲む現実 濡れる夢 ゆっくりと 足元を侵食していく 雨音だ…

chiaki mitta
2年前
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溺れる

病的な美しさの中で 湧き上がる愛と、狂気 官能的な記憶に溺れていた −−−嫉妬と憎悪に狂うまでは。 綺麗だった。美しかった。 唯 それだけだった。 脳が 感情に支…

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3年前
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コールド・スリープ

七色の世界 目の前に拡がった 無地の脳に 描きこんだ淡い写実 『時が来たの。』完璧な絵画は 保存させて下さいな 遥か彼方まで 青く冷たい氷で 眠らせて 美しい記憶…

chiaki mitta
3年前
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遠く

霧のかかる森の中を 独り…歩いて行く 湿度の高い空気と 彩度の低い風景 誰もいない、静寂。 いつしか柔らかな光が 空気を包んでいた 透明な音と 曖昧な輪郭 風景の…

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3年前
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視界

何かの反射を見ている 伸びる影 青から橙に変わる光 窓に映る私 脳が作り上げたその輪郭は 本当は唯の妄想で 嘘かもしれない 私は何処にいて 何をしていて 本当に生きて…

chiaki mitta
3年前
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雨

ひとつ、ひとつ
地面に落ちる

ひとつ、ふたつ
広がっていく

ふたつ、みっつ
七色を取り込んで

世界が映る
滲む現実 濡れる夢

ゆっくりと 足元を侵食していく
雨音だけが響いていた

全反射のイミテーション
その瞬間、世界は静かだ

2019.4.20 sat
独演会〈線を描く〉より
雨 for soprano saxophone improvisation

溺れる

溺れる

病的な美しさの中で
湧き上がる愛と、狂気
官能的な記憶に溺れていた

−−−嫉妬と憎悪に狂うまでは。

綺麗だった。美しかった。
唯 それだけだった。

脳が 感情に支配されていく

一つになる夢を見たのだ。
共に 生きたかった…

自らの手で 時を止めてしまった。

2017.2.4.sat
三田千晶 サクソフォン・リサイタル –音の情景–
A.デザンクロ / 前奏曲、カデンツと終曲

コールド・スリープ

コールド・スリープ

七色の世界 目の前に拡がった
無地の脳に 描きこんだ淡い写実

『時が来たの。』完璧な絵画は
保存させて下さいな 遥か彼方まで

青く冷たい氷で 眠らせて

美しい記憶 どうか其の儘
永遠に綺麗で居て
cold-sleep

生きていた世界 目の前に拡がった
私の瞼に 残った淡い残像

『色は残して…』漏らした言葉
憶えておいて下さいな 遥か彼方まで

青く光る海に 沈ませて

煌めいた想い どう

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遠く

遠く

霧のかかる森の中を 独り…歩いて行く
湿度の高い空気と 彩度の低い風景

誰もいない、静寂。

いつしか柔らかな光が 空気を包んでいた
透明な音と 曖昧な輪郭

風景の中へ、意識が溶けていった

2017.2.4.sat
三田千晶 サクソフォン・リサイタル –音の情景–
C.ケックラン / オーボエ・ダモーレまたはソプラノサクソフォンと
ピアノのためのソナチネ 第二番 Ⅰ

視界

視界

何かの反射を見ている

伸びる影
青から橙に変わる光
窓に映る私

脳が作り上げたその輪郭は
本当は唯の妄想で
嘘かもしれない

私は何処にいて
何をしていて
本当に生きているのか

昼に映る揺らめき
夜に映る煌めき
眼に映る騒めき

色と線が見せる 本物
存在の輪郭を 集めていく

2019.4.20.sun
独演会〈線を描く〉より
視界:soprano sax × improvisation