chiaki mitta

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chiaki mitta

詩の棚 ::::::::::::: 過去に書いた詩、これから生まれる詩を溜める場所。classical saxophonist/音楽と映像、詩と写真。世界を、:::::::::::::

最近の記事

ひとつ、ひとつ 地面に落ちる ひとつ、ふたつ 広がっていく ふたつ、みっつ 七色を取り込んで 世界が映る 滲む現実 濡れる夢 ゆっくりと 足元を侵食していく 雨音だけが響いていた 全反射のイミテーション その瞬間、世界は静かだ 2019.4.20 sat 独演会〈線を描く〉より 雨 for soprano saxophone improvisation

    • 溺れる

      病的な美しさの中で 湧き上がる愛と、狂気 官能的な記憶に溺れていた −−−嫉妬と憎悪に狂うまでは。 綺麗だった。美しかった。 唯 それだけだった。 脳が 感情に支配されていく 一つになる夢を見たのだ。 共に 生きたかった… 自らの手で 時を止めてしまった。 2017.2.4.sat 三田千晶 サクソフォン・リサイタル –音の情景– A.デザンクロ / 前奏曲、カデンツと終曲

      • コールド・スリープ

        七色の世界 目の前に拡がった 無地の脳に 描きこんだ淡い写実 『時が来たの。』完璧な絵画は 保存させて下さいな 遥か彼方まで 青く冷たい氷で 眠らせて 美しい記憶 どうか其の儘 永遠に綺麗で居て cold-sleep 生きていた世界 目の前に拡がった 私の瞼に 残った淡い残像 『色は残して…』漏らした言葉 憶えておいて下さいな 遥か彼方まで 青く光る海に 沈ませて 煌めいた想い どうか其の儘 永遠に凍らせて cold-sleep 永遠に海の底へ cold-sl

        • 遠く

          霧のかかる森の中を 独り…歩いて行く 湿度の高い空気と 彩度の低い風景 誰もいない、静寂。 いつしか柔らかな光が 空気を包んでいた 透明な音と 曖昧な輪郭 風景の中へ、意識が溶けていった 2017.2.4.sat 三田千晶 サクソフォン・リサイタル –音の情景– C.ケックラン / オーボエ・ダモーレまたはソプラノサクソフォンと ピアノのためのソナチネ 第二番 Ⅰ

          視界

          何かの反射を見ている 伸びる影 青から橙に変わる光 窓に映る私 脳が作り上げたその輪郭は 本当は唯の妄想で 嘘かもしれない 私は何処にいて 何をしていて 本当に生きているのか 昼に映る揺らめき 夜に映る煌めき 眼に映る騒めき 色と線が見せる 本物 存在の輪郭を 集めていく 2019.4.20.sun 独演会〈線を描く〉より 視界:soprano sax × improvisation