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消費者こそ戦争を無くす最大の力を持つ ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 至近の悲しい国際情勢を見るにつけ、個人レベルでなにかできることはないのかと、もどかしい気持ちを持たれている方も多いのではないでしょうか。

 サプライチェーンの末端の最終消費者こそ、高いリテラシーを以て、スマートな消費行動で、崇高な社会の実現に貢献できます。消費行動は、選挙で参政権を持って投票することと同じレベルで、社会を動かせます。

 例えば、ロシアのウクライナ侵攻です。国際的には、経済制裁として、ロシアの最大の輸出品である天然ガスの輸入を、段階的に減らす動きをしています。しかし、量を減らしても、価格が高騰しているため、短期的に効果が出にくい状況です。ここで、スマートな消費行動として、ガスの使用量を減らし、需要を減らすことで、天然ガス価格の高騰を抑えることができます。言い換えれば、ガス料金の支払い金額を減らす工夫をするだけで、良いわけです。具体的には、煮込み料理を避けたり、お風呂に入る回数を減らしてシャワーで済ませたり、シャワーの湯温を少し下げたり、ということです。そういった身近なことから一つ一つ、各個人が意識して変えて行くことが有効です。

 考え抜いた消費行動で、戦争を無くすことができます。

蛇足
 日本は、天然ガスは、市場より少し高めの価格で、長期的に安定して購入する契約を多くしていて、不安定なスポットで買付を回避しています。消費が下がれば、現状高値であるスポットでの買付量を減らせます。買付量が下がれば、スポット価格が下がる要因になります。
 また、電力も発電量の4割程度は、天然ガスを使っています。電気の使用量を抑えることも、天然ガス需要を下げる要因になります。




 

 


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