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「脳育」 -脳と神経、正しい姿勢、五感を刺激して脳を育てる-②完結編

前回の記事では、人間が持つ5つの感覚情報をあげ、本タイトルの基礎とした。今回は、スプーンとフォークの持ち方が幼児期の成長に及ぼす影響を具体的にみていく。現在の幼児教育において、幼児が通常のスプーンやフォークを持つという行為には全部で3ステップの持ち方が提唱されている。

  ●ステップ1
   上からの握り持ち
  ●ステップ2
   下からの握り持ち
  ●ステップ3
   お箸持ち、えんぴつ持ち

果たして、この3ステップの順序は正しいのであろうか?
最初からステップ3ができたら、幼児の食事における状態、脳における発達はどのように変化するのであろうか?

京都大学名誉教授である久保田競先生の著書「手と脳」(出版元 紀伊國屋書店)において、脳を効率よく活性化するには、指先を良く使う精密把握(プレシジョングリップ)と、手のひらで握る矯正把握(パワーグリップ)の両方を鍛える必要がある。と述べている。
ここにおける、精密把握 (プレシジョングリップ) とは、指先を使って小さなものをつまむ動作であり、矯正把握 (パワーグリップ) とは手のひらで重いものや硬いものを握る動作である。

これらの精密把握 (プレシジョングリップ) と矯正把握 (パワーグリップ) は脳障害や認知症のリハビリにも有効であるといわれている。

精密把握 (プレシジョングリップ) を幼児教育における脳の発達という観点から考察してみると、巧緻性という部分に着目することができる。巧緻性もまた手先の器用さであり、指先を動かすことである。巧緻性を鍛える事は幼児期においてさまざまなメリットを生み出すことになる。


巧緻性のメリット

このように、巧緻性を鍛えることもまた幼児には非常に大きなメリットが存在する。

加えて、米国政府公認ドクター オブ カイロプラクティックである松本和城D.C. によると、カイロプラクティック的観点における脳の発達には正しい姿勢もまた重要であると述べている。当たり前であるが、脊椎動物である我々人間の骨の中には脊髄神経が通っている。理解を容易にするために、良い姿勢と悪い姿勢における脳と脊髄神経の関係性を比較する。

上記の良い姿勢と悪い姿勢を比較してみると、良い姿勢 (正しい姿勢) の場合は脳から脊髄神経を通して正しい指令がスムーズに体の各器官に伝わる。対して、悪い姿勢 (正しくない姿勢) の場合は脳から脊髄神経を通しての正しい指令が、骨の歪みを通しての悪い姿勢 (正しくない姿勢) であるためにスムーズに体の各器官に伝わらない。 
つまり、脳と脊髄神経において良い姿勢 (正しい姿勢) もまた、脳の発達を促進し、幼児の脳の成長を促すには重要であると言える。

以上の観点から、当社完全オリジナルのCOCO育スプーン&COCO育フォークを考察してみる。


COCO育スプーン & COCO育フォーク

まず、持ち手である柄であるが、持ち手が 高さ4㎝ × 幅7㎝ であるため、握り持ちできない仕様となっている。これは幼児に意識的であろうと無意識的であろうと、親指、人差し指、薬指を使って持つことを促している。また、持ち手を手のひらで支え握らなければできない構造となっている。

これらの持ち方は、指先を使って小さなものをつまむ動作である精密把握 (プレシジョングリップ) と、手のひらで重いものや硬いものを握る動作である矯正把握 (パワーグリップ) の両方を鍛えることを実現している。加えて、親指、人差し指、薬指を使うことにより巧緻性のメリットを実現している。

下記に持ち方図を記載する。

上から見たときの持っている状態
斜めから見たときの持っている状態
横から見たときの持っている状態

加えて、COCO育スプーン&COCO育フォークを使用したときの姿勢と腕と肘を加えた持ち手の状態と一般的に市場に出回っているスプーン&フォークを使用したときの姿勢と腕と肘を加えた持ち手の状態を比較してみる。

上記の食事状態から考察できるのは、食べ物をすくい口に食べ物を入れている幼児の姿勢は概ね良好であると言える。とりわけ、口に食べ物を入れる姿勢において、幼児たちの腕と肘は上がっていない。これは親指、人差し指、薬指で持ち手の部分を掴むため手首が固定されずに、自然の状態で、正しい姿勢で食事を実現させることができる。

一般的な市場に出回っているスプーンや特殊な形状のスプーン (共に柄の部分は細長いもしくは持ちやすいように先の方が円状に加工されている) では、食べ物をすくい口に食べ物を入れている幼児の姿勢は概ね不安定であると言える。そのため、口に食べ物を入れる姿勢において、幼児たちの腕と肘は上がっており、握り持ちを誘導させる柄の状態であるため、手首を固定してしまい、結果的に食べ物をうまく口に誘導できない、また、口に入れる前に食べ物をスプーンからこぼし服やテーブルを汚す状態を引き起こしてしまう。

一般的なスプーン

上記の事例から考察できるのは、

COCO育スプーンは正しい姿勢を保ちながら食事をすることができる。正しい姿勢を保ちながら食事をするため、食べ物をこぼしたり、服やテーブルを汚してしまうことも少なくなる。これは結果的に、幼児の食事を楽しい食事へと導き、食べることに対して積極的になり、楽しい積極的な行為はまた脳を活性化させるプラスの要素を生み出すことにもつながる。

これに対して、一般的なスプーン (先の部分を加工した特殊な形状のスプーンを含む) においては、正しい姿勢を保ちながら食事をすることができない為、食べ物をこぼしたり服やテーブルを汚してしまう結果を多く引き起こしてしまう。これは結果的に、幼児の食事を退屈な食事へと導き、食べることに対して消極的になり (服やテーブルを汚すことで大人に叱られる等) 、退屈な消極的な行為はまた脳の活性化を妨げるマイナスの要素を生み出すことにもつながる。

また、スキャモンの発達・発育曲線 (※下記図参照) から脳と身体の発達を考察した場合
 
 ①3歳までに脳は急激に成長する
 ②4歳頃までには大人の脳の8割程度が形成される
 ③6歳くらいまでには大人の脳の9割が形成される

においても、幼少期の脳は6歳までには9割が形成されることが臨床上明らかになっている。

(※)スキャモンの発達・発育曲線

まとめ

以上のことから株式会社ミラサピアが作り上げた完全オリジナルのCOCO育スプーン&COCO育フォークは指先を使って小さなものをつまむ動作である精密把握 (プレシジョングリップ) と、手のひらで重いものや硬いものを握る動作である矯正把握 (パワーグリップ) の両方を鍛えることが可能であり、加えて、親指、人差し指、薬指を使うことにより巧緻性のメリット 

①知的好奇心が旺盛になる
②いろいろなことに意欲的に取り組むようになる
③集中力が高くなる
④落ち着きを持ち性格が明るくなる
⑤コミュニケーション能力が高くなる

も実現しており、さらには正しい食事姿勢を保つことで、脳から脊髄神経を通して正しい指令がスムーズに体の各器官に伝わるという、正しい脳の発達を促進し、幼児の脳の成長を促す特性をも兼ね備えた、幼児期の脳を育成する上において、非常に有意義且つ有効なスプーン&フォークであると言うことができる。

また、通常のスプーンやフォークを持つという行為には全部で3ステップの持ち方があると一般的に言われているが、それはCOCO育スプーン&COCO育フォークが存在していない時の提唱であり、今現在、COCO育スプーン&COCO育フォークが市場に出た以上、ステップ1とステップ2は本当に必要なのか?(事実上、ステップ1とステップ2は乳児における手づかみの食事において既に完結していると考えられる。) 今一度、幼児のスプーン&フォークの持ち方の定義を見直さなければいけない時代が来たと思われる。

乳幼児含む子供たちはさまざまな適応力、応用力を兼ね備えた素晴らしい脳力 (能力) を備えている。これらの能力 (能力) を開花させ、幼児の脳の成長を正しい方向へ導き促していくことが、我々大人の役目であり、COCO育スプーン&COCO育フォークはその可能性を実現させる能力を持った、世界において唯一無二のスプーン&フォークであるということもできる。

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株式会社ミラサピア スタッフ一同

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