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LIMEXの生産工場、研究開発拠点、オフィスで広がる“環境配慮な工夫と活動”

TBMが開発・製造・販売する環境配慮型の新素材LIMEXは、東京都にあるテクノロジーセンターで研究・製品開発が行われ、宮城県にある白石工場、多賀城工場で紙代替製品であるLIMEX Sheetが生産されています。
この記事では、LIMEXを生み出す現場や本社オフィスで日頃、どんな環境配慮の取り組みをしているか、ご紹介します。

清掃用ウエスに服やリネンを再利用@白石工場


TBMの第一プラントである白石工場では、清掃用のウエス(機械類の油や汚れを拭き取る布巾)に、廃棄された服、ホテルや旅館で廃棄されたリネン(布製品)を再利用しています。

元々は新品の不織布を使っていましたが、工場で働くメンバーから「不織布が必要なのは最後の仕上げのみのため、もっと安価なものに切り替えたい」と提案があり、安価な布を探している中で廃棄された服やリネンにたどり着きました。

環境省によると、服はごみとして出された場合、再資源化される割合は5%程度で、ほとんどはそのまま焼却、埋め立て処分されています。ごみとして捨てられていたはずの服やリネンを再利用することは、経済的かつ環境負荷低減にも繋がる工夫です。

LIMEX Sheetの端材からできた「らいめっぱこ」@多賀城工場


第二プラントである多賀城工場では、LIMEX Sheetの製造過程で生じる端材で作った容器「らいめっぱこ」を工場内で活用しています。生産時に出るごみを減らしたいという気持ちから生まれた工夫です。

耐水性・耐久性があるLIMEXは、丈夫で濡れたものも入れることができるため、清掃に使用したウエスの収納などで活用しています。さらに、LIMEX Sheetの端材を紐のように通せば、かごとして使うこともできるため、様々な場面で役立っています。

LIMEX試作品を活用@テクノロジーセンター


研究開発拠点であるテクノロジーセンターでは、LIMEXでできた試作品を社内で活用しています。

例えば、全面LIMEXでできたトレーは、製品サンプル置きや、お客様がいらしたときの飲み物をお持ちするお盆として、LIMEX製レジ袋は社内で使用するだけでなく、メンバーが各家庭に持ち帰り使っています。

試作でNGとなったものは本来ごみになりますが、使えるものは捨てずに活用することで、無駄のない試作、開発を心がけています。

TBMの企業理念体系「TBM Compass」を更新@全社


続いては、東京・日比谷の本社オフィスをはじめ、全社での取り組みを紹介します。TBMで働くメンバー全員の企業理念体系である「TBM Compass」の中には、Mission、Vision、Values に加えて、TBMメンバーに求める思考・行動が目的や状況別に定められています。そのひとつが「TBM Sustainable Style」です。

これらは、社内外の環境変化などに応じて、常にアップデートしていくものとされているのですが、2022年に早速、21年入社の新卒社員たちによって内容が更新されました。

元々、TBM Compassの中には「Eco」編と「D&I」編があり、「Eco」編には環境に配慮した行動、「D&I」編には多様性を尊重するための行動がまとめられていました。そこに、新たなカテゴリーとして、心身の健康のための行動をまとめた「Wellness」編が追加されました。メンバーがイキイキと生産性高く働くためには心身の健康が不可欠だとの考えからです。

日々手に取る物を「リデュース、リユース、リサイクル」


また、「Eco」に関する具体策を考える上で、21新卒メンバーが社内から広く意見を集めたところ、「社内で使い捨て資材を使用している」「サンプルを送る際の梱包をサステナブルなものにしたい」という声があり、まだまだ工夫できる点が多く見つかりました。

メンバーが頻繁に使うもの、日々手に取る物を自然に「リデュース、リユース、リサイクル」できるようにしていくことで、徐々にその行動が定着し、社内だけでなくプライベートでの取り組みにもつなげたいとの考えから、以下の施策が導入されました。

【Reuse】

●不要なハンガーを持ち寄って有効活用
オフィス内にはジャケットやコートを掛けるためのラックを設置しています。人数も増えたため、新しくハンガー購入が必要となり、LIMEX製ハンガーや環境配慮型素材でできたハンガーの導入を検討をしていました。しかし、各家庭などで不要になったハンガーを持ち寄れば新しく購入する必要はないのでは?と考え、全社に呼び掛けをしたところ、必要数を集めることができました。

●LIMEX製クリアファイルの有効活用
前述したテクノロジーセンターでは日々、製品の品質向上のために塗工や印刷等の工程における様々なテストを行っています。試作品の中にはLIMEX製クリアファイルも。これらは、商品にはならなかったとはいえ品質上はまったく問題ありません。そこで、書類やLIMEX Sheetのサンプル送付の際に使用できる仕組みを構築し、積極的に社内で活用しています。

【Reduce】

●お客様が来社された際のカップにLIMEX製品を導入
LIMEXカップは紙と比較し、製造時に水資源をほぼ使用せず、製品の原料に木材パルプを使用しないため、森林資源の保全にも貢献できます。LIMEX製品を肌で感じていただけるよう、オフィスへお越しいただいたお客様用にLIMEXカップを導入しました。

●繰り返し使える食器セット、マイバッグの導入
ランチミーティングや社内イベントの際に発生していた使い捨て用品の使用量を削減すべく、繰り返し使用可能な環境配慮型の食器セットを導入し、TBMメンバーであれば誰でも使用できるようにしました。

【Recycle】

●ペットボトルキャップやLIMEX製名刺を回収し、資源循環へ
TBMの資源循環事業では、使い捨てという一方通行の消費モデルから、正しく回収、分別、再資源化することで、有限な資源を無駄にせず長く使用する循環型の消費モデルへシフトすることを目指しています。そのため、社内から出たペットボトルキャップや不要になったLIMEX名刺は、回収して新たな製品に生まれ変わらせるための商品開発に活用しています。

この他、枯渇リスクが高い資源の使用量、温室効果ガス排出量、廃棄物の削減を目指し、オフィスで使用する文房具や資材をLIMEXや環境配慮型のものに順次切り替えていく予定です。


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